ゴルフ リアル「ティン・カップ」?無名のベテラン西村匡史が午前組首位と1打差発進
「男子ゴルフ・日本プロ選手権センコーグループ・カップ・第1日」(21日、蒲生GC=パー72)
2022年のこの大会以来、4年ぶりのトーナメント出場となる西村匡史(44)=東鉄運輸=が8バーディー、2ボギーの66でラウンド。午前スタート組では岡田晃平、木下稜介の7アンダーと1打差、3位でホールアウトした。
ハリウッド映画「ティン・カップ」のリアル版のような快進撃だ。インから出た西村は、10番でボギー発進。しかし直後の11番で取り返すと、13番、初めて迎えたピンチとなる「4メートルのパーパット」を何とか沈めて「あそこから落ち着きました」と振り返った。
前半を2アンダーで折り返すと、後半も4番でボギーを打ちつつも、6番パー5でチップインバーディー。「ピンチでよく踏ん張れました」と流れを手放さず、7番、そして9番でもバーディーを重ねてホールアウト。
「できすぎですよ」と、スコアを喜ぶより、むしろ戸惑いの表情を浮かべた西村。「スポンサーさんや応援してくださる皆さんに、いい報告ができます」と、初日にして満足感すら漂わせた。
映画同様、40歳を超えるプロで、レッスンでの稼ぎを主とし、ツアーを賑わせる存在ではない。ただ、映画の主人公は力がありながら無謀なゴルフを続けて落ちぶれていく設定だが、西村は「まだまだ頑張れる。下部ツアーでもいいからかじりついて、出続けていこう」と前向きだ。
長男・太陽君が今年から高校生となり、野球を始めた。それに合わせて「息子と一緒になってトレーニングをするようになったんです」という取り組みも、この日のスコアと無関係では亡いはずだ。
第1日とはいえ、初めて見る景色。ただ、豊富な人生経験で「試合を心から楽しもうと思えるようになった」という自分に気づいた。「最高にうれしいですね」。このメンタルが週末、映画以上の熱狂を呼ぶかもしれない。
