河本結がメジャー初V 母・美由紀さん感激「最高の母の日」 進化のレイアップ&神ショット連発 弟・力の応援もパワーに
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・最終日」(10日、茨城GC西C=パー72)
首位と1打差の2位から出た河本結(27)=RICOH=が1イーグル、4バーディー、4ボギーの70で回り、通算1オーバーで国内四大大会初優勝を果たした。昨年10月以来のツアー通算5勝目。「母の日」に母・美由紀さんに最高のプレゼントを贈った。11位から出た鈴木愛(32)=セールスフォース=が15番パー3のホールインワンを含む2イーグルを奪うなど67の猛チャージで、通算3オーバーの2位に入った。
河本が追い求める本当の強さに一歩、近づいた姿を見せることができた。序盤に単独首位も後半は鈴木に並ばれた。
母・美由紀さんと、急きょ、美由紀さんに呼ばれてコース入りした男子プロの弟・力が見守る中、迎えた17番パー5。ティーショットは左のラフへ。しかしそこから無理せず、最高の3打目を打つためにレイアップ。
河本自身「残り230ヤードで、若い頃ならユーティリティーでグリーン近くまで攻めていた。ここを7番(アイアン)で刻んでコースに向けたマネジメントができた」と大きな成長を感じた。
その3打目がピン上50センチというスーパーショットでバーディー。再び単独トップに立つ。
そして18番パー4。フェアウエーからの2打目はピンの右1メートルと、誰もがしびれるショットを、ことごとくピンに絡めていった。このウイニングパットを落ち着いて沈め、ついにメジャー覇者の称号を手にした。
力と、美由紀さんとハグをかわして、喜びを分かち合った。力は5番パー5でグリーン左のセミラフからのチップインイーグルを目の当たりにし「神がかってましたね」と絶賛。並ばれてからのプレーにも「17、18番の強さ。ストイックにやり込めるから」と姉の強さに胸を張った。
美由紀さんは「結が苦しい時に、近くにいながらなにもしてやれなかった。なのに目の前でこうして優勝を見せてくれて、本当に幸せ。最高の母の日です」と声を詰まらせた。
この日はリボンやウエアの袖など、サロンパスカラーのピンクをあしらった。「昨日ウエアに悩んだ時、これがトロフィーを持つ自分を想像できた」という。そして「母の日に優勝を届けたい」とスタート。ホールアウトまでは感情の起伏を排し、他の選手のスコアも気にしない、完璧な集中力で頂点に立った。
「生まれ変わっても、この家族がいい」。明るく楽しく支えてくれる絆を最大の武器に、目標の年間女王へ歩を進めていく。
◇河本 結(かわもと・ゆい)1998年8月29日生まれ、27歳。愛媛県松山市出身。5歳からゴルフを始める。松山聖陵高時代は野球部に交じりトレーニング。日体大卒。18年プロテストに合格し、翌年のアクサレディースin宮崎でプロ初優勝。20年から米ツアーにも挑戦。163センチ、58キロ。所属はRICOH。
◆黄金世代の国内メジャー大会優勝は最多の5人目 1998年度生まれの「黄金世代」で国内メジャー大会を制したのは河本が5人目で世代別では最多。これまで黄金世代で国内メジャー大会を優勝した畑岡奈紗(アマ時代を含め4勝)、原英莉花(3勝)、勝みなみ(2勝)、渋野日向子(1勝)は、いずれも現在は米ツアーを拠点にプレーしている。
