脇元華 8年目の歓喜!逆転優勝 「仲間の顔が見えて」ホールアウト後涙止まらず「このまま姿を消すのかな、と思ったことも」
「女子ゴルフ・伊藤園レディース・最終日」(16日、グレートアイランドC=パー72)
プロ8年目の脇元華(28)=GMOインターネットグループ=が65と伸ばし、通算16アンダーでツアー初優勝を飾った。首位と2打差の8位からスタートし、8バーディー、1ボギーで回った。今季の初優勝者は11人目。ポイントランク1位で初の年間女王を狙う佐久間朱莉(22)=大東建託=は72で通算10アンダーの8位にとどまり、タイトル確定を翌週以降に持ち越した。
脇元は順位よりも、目の前のプレーに集中することを心がけていた。何度も最終日に優勝争いをしてきたが、そのたびに崩れた。中盤の5番から3連続バーディーを決めても、心を躍らせない。優勝争いに絡んでいるのかなと感じたのは、16番で4連続バーディーを決めた後だった。
「ギャラリーの盛り上がり方で、そういう雰囲気なのかなと」。それでも、リーダーボードは見ないまま。あれよあれよと計8つのバーディーを決め、最終18番に来た時は、独走状態だった。「仲間の選手の顔が見えて…」。ホールアウト後は、涙が止まらなかった。
前週、地元で練習しようと宮崎空港に着いたとき、「菅楓華選手、優勝おめでとう」の垂れ幕を見た。9月に初優勝を遂げた菅は宮崎市出身の20歳。ツアーは20歳前後の選手が主流となり、ルーキー優勝者も2人いる。28歳はそろそろベテランと呼ばれる年齢だ。「同期の中でも自分だけ優勝していなかった。このまま姿を消すのかな、と思ったこともある」
オフに腰のヘルニアの手術を受ける予定で、今大会中も痛みは激しかった。痛み止めの薬は欠かせない。今季は予選落ちが6回、棄権2回で、ここまでシード圏外。「こんなに体がぼろぼろなのに優勝して、自分が一番びっくりです」と喜びに浸った。
最終戦のツアー選手権リコー杯は、今季のツアー優勝者やポイントランク上位者だけが出場できる。会場は宮崎空港近くの宮崎CC。脇元にとっては凱旋(がいせん)試合となる。複雑な思いで見つめた垂れ幕に、今度は自分の名前が記されているかもしれない。
◇脇元 華(わきもと・はな)1997年10月4日生まれ。宮崎県出身。8歳からゴルフを始め、宮崎日大高を経て、2018年のプロテストに3度目の挑戦で合格。22年に下部ツアーで1勝。好きな食べ物はチキン南蛮。趣味は映画観賞とカラオケ。174センチ、64キロ。




