山下美夢有 米ツアー2勝目 8打差追い付き、プレーオフ制す 技術と精度光った「自分らしいプレー」が結実
「米女子ゴルフ・メイバンク選手権・最終日」(2日、クアラルンプール・クラブ=パー72)
首位と8打差11位で出た山下美夢有(24)=花王=が7バーディー、ボギーなしの65で回り、通算18アンダーで並んだ3人によるプレーオフを制してAIG全英女子オープン以来のツアー2勝目を挙げた。岩井明愛が1打差の4位で古江彩佳が16アンダーで9位、岩井千怜が12アンダーで16位だった。畑岡奈紗は33位、竹田麗央は41位。吉田優利は42位、勝みなみは60位、馬場咲希は64位だった。
プレーオフ1ホール目、約6メートルのパットが最後にスライスしてカップに吸い込まれた。ただ一人バーディーで勝利を決めた山下は「プレーオフは初めてで緊張した。入れないとなと思って打った」と余韻に浸った。メジャー優勝経験者の技術と精度が詰まった最終日だった。
パー3の11番はほぼホールインワンのスーパーショットで、16番もピンまで約80センチに付けてバーディー。「優勝争いの意識はなかった。自分らしいプレーを心がけた」と言いながら世界に通用する好打で追い付いた。
前日までアイアンが左右にぶれ、首をかしげる場面も。そのためスイングのリズム、テイクバックの位置などを修正した。米ツアー本格参戦1年目で複数回優勝。翌週の大会に出るため勝利を土産に日本に戻る。「久しぶりなので飼っている犬に会いたい」。笑顔が異国の地で輝いた。





