佐久間朱莉 出た圧巻の64!2位に8打差で独走 大会レコードV王手 同組の岩井明や河本も脱帽
「女子ゴルフ・延田グループ・マスターズGCレディース・第3日」(25日、マスターズGC=パー72)
2位に4打差の単独首位から出た佐久間朱莉(22)=大東建託=が9バーディー、1ボギーの64をマークし、通算20アンダーで後続との差を広げた。8打差の2位は67で回った菅楓華(20)=ニトリ。この日20歳の誕生日を迎えた中村心=ヤマエグループHD=は72で、2位から通算8アンダーの4位に後退した。
64のビッグスコアでツアー通算4勝目に向けて独走態勢を固めた佐久間は、まず「すっごい悔しいので今から練習します」と、しかめっ面をした。9アンダーで迎えた17番パー3で、5番アイアンでのティーショットがバンカーに入って、今大会初のボギー。唯一のミスが気に食わなかった。
裏を返せば、それほど圧倒的なゴルフだった。1番パー5の3打目、79ヤードを“OK”につけてバーディー発進すると、5番からは5連続。ショットはきれ、パターも入った。
後半に入っても11、12番と連続バーディーを奪った。この時点で通算20アンダーとし、2014年に大山志保が作ったトーナメントレコード(72ホール)を超える躍進ぶり。最終日に1オーバーまでなら、大会の歴史に名を残すことになる。それでも自身のスコアを気にすることなく「ずっと『今のはどうだった』『この1打をどう打つか』ということに集中できた」と振り返った。
圧巻のラウンドに、今季米ツアーで優勝した同組の岩井明も3打伸ばす好プレーだったが「She was on fire!(キレッキレのゴルフ)でしたね」と感心するしかなかった。逆転での女王を目指す河本も6組前で5アンダーと食い下がったが「(バーディーを)取っても取っても、朱莉ちゃんが離れていってましたね」と脱帽した。
2位に8打差。過去にこの差の逆転劇は3例しかない。4勝目に“王手”で迎える最終日、佐久間は「調子がいいので」何も変えることはしないと言った。「1日4アンダー、という目標に向かって。父からは『20アンダーいけたらいいんじゃない』って言われていたので、せめて落とさないように」。条件がそろった中、どんなプレーを演じるか。





