女子ゴルフ クマ対策に切り札「モンスターウルフ」初導入 オオカミ風貌に咆哮 桜井心那がエール「頑張って」

 国内女子ゴルフツアー、ニトリ・レディースは28日に北海道七飯町の北海道CC大沼Cで開幕する。全国でクマの被害が拡大、北海道では多数の目撃情報に、死者も出る事態となっている中、大会事務局は27日に「事故ゼロの運営を目指します」と対策を発表。“目玉”として、オオカミを模した野生動物撃退装置「モンスターウルフ」を女子ツアーでは初めて導入する。

 世にも恐ろしい顔で、うるさくて我慢できないと感じる90デシベルの咆哮(ほうこう)、さらにLEDで目が光り、顔は左右をにらみつける。すでに多くの野生動物撃退報告が寄せられている「モンスターウルフ」が、大会安全開催の切り札となる。

 さらにクマ対策として、本部発表では管理スタッフによる巡回、各組に笛、クマスプレーを携帯させる。避難車両およびカート配置など、二重、三重の被害予防措置を講じる。その上で、この日から最終日の31日までの朝夕に、モンスターウルフが会場の外周を巡回する。

 女子ツアーでは初めての導入。先週の男子ツアー(北海道ブルックスCC)に続く取り組みとなる。

 今年、女子では5月に石川県で開催されたステップアップツアーが中止となった。そのほか、7月開催の明治安田レディースではプロアマ戦を行った日に目撃情報があり、第1ラウンドを中止した。3日間大会に短縮した上、無観客という措置が取られるなど、ゴルフ界にもクマの影響が出ている。

 前週、CATレディースで2年ぶりのツアー優勝を果たした桜井心那(ニトリ)は「ホステスプロで、この大会に勝った人がいない」と2週連続Vに照準。そのためにも「頑張って」と、モンスターウルフにエールを送った。また、前週は休養となった河本結(RICOH)も「いいと思います」と、安心プレーにつながる取り組みを評価した。

 大会の守護神。モンスターウルフの活躍に期待は膨らむばかりだ。

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