高野愛姫 ツアー初V 同期合格・稲垣に続き新星誕生 4打差6位から大逆転「シーズン3、4勝できる選手に」

 通算15アンダーで初優勝し、副賞の米俵の前でポーズをとる高野愛姫
 トロフィーを手に笑顔を見せる高野
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 「女子ゴルフ・ヨネックス・レディース・最終日」(8日、ヨネックスCC=パー72)

 首位と4打差の6位から出た実質的なプロ2年目の高野愛姫(20)=Jトラスト銀行インドネシア=が9バーディー、1ボギーの64と圧巻の内容で通算15アンダーに伸ばし、2位に4打差をつけてツアー初優勝を飾った。レギュラーツアーに本格参戦したのは今季から。前週に初優勝を飾った稲垣那奈子(24)に続き、またも新星が飛び出した。

 上位陣が伸び悩む中、最終組の2組前でラウンドした高野が驚異的なバーディーラッシュで初優勝をさらった。

 3番パー3で約1・5メートルのバーディーパットを決めると、5番まで3連続バーディー。その後は得意のパッティングがさえ、8番で7メートル弱、9番では約5メートルのバーディーパットを沈め、単独トップに躍り出た。

 後半も10、11番と立て続けにバーディーとして、4連続で後続を突き放す。コースレコードの62と大会レコードの17アンダーに迫る勢いで、最後まで他選手に影を踏ませなかった。

 前週までは最高が11位で、今大会の目標は10位以内だった。15番で初めてリーダーズボードを見た時は、あまりの大差に驚いたという。「カメラがたくさん来ていたので良い位置にいるとは思っていたが、15番では5打差くらいついていた。それからは緊張でパッティングの時に手が動かず、何とか動かした」

 自身と同じ2023年のプロテストに合格した稲垣が前週に初優勝したことも「去年よりは優勝を近く感じることができた」と励みになった。趣味はカラオケで、一人で3時間も歌うことがあるという。埼玉栄高では米ツアーで活躍する双子の岩井明愛、千怜姉妹の2学年後輩。「今後は毎週のようにトップ10に入り、常にシーズンで3、4勝できる選手になりたい」と次の目標を掲げた。

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