清水大成 念願ツアー初V 4ホールの激闘プレーオフ制した!「人生の大きな一歩になった」今季賞金王&米ツアー出場目指す

 「男子ゴルフ・日本プロ選手権・最終日」(25日、三甲GC谷汲C=パー72)

 ツアー本格参戦5季目の清水大成(26)=ロピア=がツアー初優勝を日本タイトルで飾った。3打差5位から出て67をマーク。通算14アンダーで並んだ同学年のライバル、生源寺龍憲(27)=フリー=とのプレーオフ(PO)は4ホールに及ぶ名勝負となり、最後に清水が勝ち切った。

 清水対生源寺のPO。同じ学年で福岡県(清水)と山口県(生源寺)の近県出身者同士。両者一歩も引かず、ツアーの歴史に残るような名勝負を4ホール目で清水が制し、互いに抱き合った。

 キーとなるショットは1ホール目で生まれた。清水はドライバーでの第1打を右崖下に落とした。「振った瞬間に『終わった』と思った」。しかし、ボールは急なつま先下がりの斜面に残っていた。2打目をフェアウエーに出し、残り255ヤードの第3打はピン上3メートルに。そこをパーでしのぎ、つかんだ流れが待望の初優勝につながった。

 ベースボールグリップから放たれるドライバーの飛距離、パッティングのうまさとも国内屈指。だが、大器と言われながら、どうしても勝ちきれなかった。その間に同世代の仲間たちはどんどん勝っていく。「ゲンジ」「大成」と呼び合う生源寺も今季の開幕戦で初優勝した。「(自分も)早く勝ちたいとずっと思っていた。人生の大きな一歩になったと思う」と安どの笑みをもらした。

 賞金ランクは3位に上がった。「今季は賞金王を取る。米ツアーの予選会にも出たいので、まずは10月までに2次から出られる5位以内に」。同じく米ツアーを目指す生源寺は、現在ランク1位にいる。まだまだ戦いは続く。

 ◆清水大成(しみず・たいせい)1999年1月17日生まれ。福岡県出身。9歳の時にゴルフを始め、高校はゴルフ部のない東福岡高に進学。3年時の16年に九州ジュニアで優勝。日大に進学した17年は8月の日本学生を制し、21年ぶりの1年生王者となった。20年10月にプロ転向を宣言し、統合の20~21年シーズンに賞金ランク53位で初シードを獲得。175センチ、74キロ。

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