石川遼 初代王者「目指す」 人気の健在ぶり証明“一緒にプレーできる権”500万円で落札プロアマ収益金が賞金に
「男子ゴルフ・前澤杯」(24日開幕、MZGC=パー70)
衣料品通販サイト、ZOZOを創業した実業家、前澤友作氏(49)が企画した男子ゴルフツアーの新規大会、前澤杯は24日、千葉県睦沢町のMZGC(6652ヤード、パー70)で開幕する。石川遼(33)=カシオ=は23日、“一緒にプレーできる権利”が500万円で落札されたことでも話題になったプロアマ戦に参加した。10日間行われたプロアマ戦に最多タイの7日間参加し、賞金総額2億円(優勝賞金4000万円)に押し上げた貢献者は、本番でも初代王者に闘志を燃やした。
石川の言葉には高揚感が宿っていた。「選手たちにとっても未知の領域でした」。過去の歴史にない、新たなトーナメントがいよいよ始まる。クラブハウス内にはダンスミュージックが流れ、会場に前澤氏所有のスーパーカーを展示。本戦でプレーヤー各組に帯同するラウンドガールが行き交った。
14日から10日間にわたって行われたプロアマ戦。参加希望者は100万円でチケットを購入(プレーヤーと見学者はそれぞれ最大3人まで参加可能)。これとは別に一緒に回りたいプロを指名できる権利も上限500万円でオークションが実施された。プロアマ戦の収益金により賞金総額2億円、優勝賞金4000万円に決定。石川は「ファンとゴルフするのは盲点だった」と、前澤氏の企画力を称賛した。
石川は出場選手の中で最多タイの7日間プレー。選手指名権は上限の500万円で4日分が落札された。残り3日の落札額は公表されなかったものの、総額で2700万円以上を売り上げた。関係者によると断トツ1位で、石川人気の健在ぶりを改めて証明した。
18年前のデビュー時から応援を受け、顔を知る一般ファンとラウンドする機会もあった。「初めて名前が分かり、お互いに自己紹介できた。最後はすごく仲良くなれました」と喜びを隠せなかった。予選ラウンドは永久シードの片山晋呉(52)、主催者推薦で出場する女子ツアー2勝の菅沼菜々(25)と同組で、「この大会ならではの面白さ。楽しんでもらいたい」と腕をぶした。
もっとも、売り上げに貢献しただけで終わるつもりはない。「このコースで7回プレーした。普段の倍以上は染みついた状態で迎えられる。ウエッジが重要になる」と攻略法はイメージできている。自分で“稼いだ”賞金を「スコアの伸ばし合いになる。優勝争いを目指します」と奪いにいく。


