マキロイ「ゴルフ人生最高の日」プレーオフ制し初制覇!史上6人目の生涯グランドスラム 先輩ウッズ「歴史の一部となった」

 最終ラウンド、プレーオフを制し、優勝を決めたロリー・マキロイ(共同)
 グリーンジャケットを着せてもらうマキロイ(手前、共同)
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 「米男子ゴルフ・マスターズ・最終日」(13日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)

 ロリー・マキロイ(35)=英国=が初優勝して、メジャー全4大会を制覇する生涯グランドスラムを達成した。史上6人目。首位から出て73とスコアを落としたが、通算11アンダーで並んだジャスティン・ローズ(英国)とのプレーオフを1ホール目で制した。優勝賞金420万ドル(約6億480万円)を獲得した。米ツアーは今季3勝目で通算29勝目。2021年大会王者の松山英樹(33)=LEXUS=は66で回り、通算2アンダーの21位だった。

 プレーオフ1ホール目で約60センチの短いバーディーパットを決めると、マキロイは両手で頭を抱えてグリーンに倒れ込んだ。大観衆にスタンディングオベーションでたたえられ「ゴルフ人生最高の日。諦めなかったことを誇りに思う」と充実感に浸った。

 苦しい展開だった。1番(パー4)でダブルボギーをたたいた後、3バーディーを奪って2位と4打差で後半を迎えた。だが、パー5の13番は第3打がグリーン手前の小川に落ちてダブルボギー。14番もスコアを落とした。18番で入れれば優勝となる約1・5メートルのパットを外してボギーとし、プレーオフへ突入した。

 「また勝利を逃すのか」と不安がよぎったという。2011年、2位と4打差の首位で迎えた最終日に80と崩れて優勝を逃した。14年前の苦い経験が頭の中をかすめる中「あの頃よりもずっと良い選手になっている」と自分を信じて戦った。

 17度目の出場だったマスターズ。14年の全英オープン選手権で優勝し、メジャー4大会のうち三つを制した。残りはマスターズだけとなり、長年『生涯グランドスラム』達成の重圧と戦ってきた。「もうここでは勝てないのではないかと思い始めていた」と苦しかった胸の内を明かした。

 来月36歳になる。円熟味を増し「オーガスタに来るたび、今年こそはとベストを尽くして敗れてきた。でももう来年からはその話をしなくていい。これからマスターズチャンピオンと名乗ることができるのを心から誇りに思う」と笑みをこぼした。

 まな娘としっかり抱き合い、浸った史上6人目の生涯グランドスラム達成。ロリー・マキロイ。その名はオーガスタにさん然と輝き続ける。

 ◆ロリー・マキロイ 1989年5月4日、北アイルランドのハリウッド出身。2歳で40ヤードのショットを放った逸話を持ち、アマチュアで数々のタイトルを獲得して07年にプロ転向。09年に欧州ツアー、10年に米ツアーで初勝利。12年は両ツアーで賞金王に輝いた。メジャーは11年の全米オープン選手権で初優勝し、通算5勝。平均飛距離315ヤード超のドライバーショットが武器。178センチ、73キロ。

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