松山英樹 逆転Vへ反撃 5打差12位浮上 2番イーグルで流れ乗った「気持ち的にすごく楽になった」
「米男子ゴルフ・マスターズ・第2日」(11日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
第2ラウンドが行われ、4年ぶり2度目の制覇を狙う松山英樹(33)=LEXUS=は1イーグル、4バーディー、2ボギーの68で回り、通算3アンダーでトップと5打差の12位に浮上した。2番パー5でイーグルを奪って勢いづいた。ジャスティン・ローズ(英国)が通算8アンダーで首位を守った。1打差2位にブライソン・デシャンボー(米国)がつけ、さらに1打差3位にロリー・マキロイ(英国)らが続いた。
スタート早々の2番パー5で、松山が反撃の号砲を高らかに響かせた。残り246ヤードからの2打目、ピン上1・5メートルにつけるスーパーショットを披露すると、これをど真ん中から沈めて会心のイーグル。“このシーン”を期待し、グリーンサイドに陣取ったパトロンからの地鳴りのような歓声に応えてみせた。
これで「気持ち的にすごく楽になった」という松山は、4番パー3こそボギーとしたが、6番パー3ですぐに取り返す。
そして、前日苦しみ抜いたバックナインに向かう。10番パー4。2打目を右手前3メートルにつけると、フックラインを読み切って、バーディー。
初日に3打落とした“アーメンコーナー”では、11番パー4は前日同様にグリーン手前からのアプローチをうまく寄せてパーセーブ。続く12番パー3。前日は風に翻弄(ほんろう)され、バンカーにつかまってのボギーだったが、その風も読み切って、ピン右4メートルにつけた。バーディーこそ逃したが、手応え十分で次の13番パー5へ向かう。
前日は3打目がピンに当たって跳ね返り、クリークに落ちるという不運なダブルボギーをたたいたが、この日はティーショットをフェアウエーに置き、2打目は残り235ヤードをピン左16メートルに2オン。大きくスライスする下りのパットを1・5メートルに寄せて、バーディー。
終わってみれば68をマークしての12位浮上。フェアウエーを外したのは1度のみ。パーオン率89%に「いいプレーだった」とうなずいた。首位との差も5打に縮まり、残り2日で逆転の可能性も見えてきた。決勝ラウンドへ「今日みたいにいいショットを打って、チャンスにつけ続けてパット次第というところにできたら。気持ちをフラットにして少しでも差を縮められるように頑張りたい」。2度目戴冠へ闘志を燃やした。