蟬川泰果が2位浮上 驚異的カムバック ボギー&ダボ後に8バーディー「集中力切らさず」 日本シリーズJTカップ

 17番、イーグルパットを外し、カップを恨めしそうに見つめる蝉川泰果(撮影・伊藤笙子)
 4番、第2打が林の中に入り、競技委員を呼ぶ蝉川泰果(右)=撮影・伊藤笙子
 4番、第3打でリカバリーショットを放つ蝉川泰果(撮影・伊藤笙子)
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 「男子ゴルフ・日本シリーズJTカップ・第2日」(1日、東京よみうりCC=パー70)

 7位で出た蟬川泰果が9バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの64でスコアを六つ伸ばし、通算9アンダーで金谷拓実と並んで首位と2打差の2位に浮上した。中島啓太が5バーディー、1ボギーの66で通算11アンダーに伸ばし首位を守った。5打差の6アンダー、4位に3連覇を狙う谷原秀人。5アンダーの5位に鍋谷太一、岩田寛ら3人が並んだ。石川遼は通算3アンダーで9位。

 驚異的なカムバックだ。3番で短いパーパットを外してボギーとした蟬川は4番でダブルボギー。一気に3打落として1アンダーとしたが、6番から3連続バーディーを奪った。10番のバーディーを挟み14番から今度は4連続。首位の中島と2打差まで迫った。

 「集中力を切らさずにやった結果、後でバーディーが続いてくれてよかった。感触としてはそんなに悪くなかった。特にパッティングがすごくよかった」

 4番パー4のダブルボギーは第1打を右の林に入れ、無理にグリーンを狙った第2打も木に当てるなど、結局、5オン1パット。「やってしまったな」と落胆しかけたという。

 ただそもそもこの日は1番をバーディー発進し、ダボ後の5番の第2打も手応えのあるショット。「ミスの幅がちょっと大きかっただけで、そんなに悪くないかなと、気持ちが切れることはなかった」と逆襲に転じた。

 2日目を終えてトップ3には今季賞金ランキング上位3選手が名を連ねた。初日は同組だった中島、金谷に出遅れ、この日は2日連続最終組だった2人の2組前をラウンド。3日目は再び初日と同じ3人で最終組を回る。

 「自分に足りないものを持っている2人。ショットも全てにおいて上の次元で戦っていると今年何回かプレーして感じた」

 常に刺激は受けているが、賞金王へのラストチャンスだった前週は「周りのスコアを見て判断し過ぎていた」と他選手にプレーに左右されていた自分を反省。「なんか、らしくなってきたかな」。この日の中盤以降に見せた本来の攻めのゴルフで2人に対抗する。

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