安田祐香 初Vチャンスがメジャーで到来 唯一ノーボギーで3位浮上「今週はチャレンジしようと」

 2日目を終え同組の岩井千怜(左)と笑顔でハグする安田祐香(撮影・開出牧)
 9番、ティーショットを放つ安田祐香
2枚

 「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・第2日」(24日、宮崎CC=パー72)

 10位から出たツアー未勝利の安田祐香(22)=NEC=が、3バーディー、ボギーなしの69をマークし、通算4アンダーで首位と3打差の3位に浮上した。大会初出場ながら難しいコース状況に耐え、この日唯一のボギーなし。メジャーの大舞台で初優勝のチャンスが出てきた。70で回った森田遥が単独首位をキープ。2年連続の年間女王を争う山下美夢有が1打差の2位に続いた。申ジエは5位、岩井明愛は20位から逆転女王を狙う。

 難コースに多くの選手が苦しむ中で、初出場の安田が涼しい顔で2日目を完走した。2日間通して最難関だった18番パー4。グリーン左手前のラフから完璧なアプローチを放ち、楽々とパー。ただ一人、スコアカードに△マークがない一日に「朝から耐えるゴルフをと思っていた。ノーボギーはうれしい」と白い歯をこぼした。

 “くせもの”グリーンも強風も問題なし。芝目が強く、ツアーでは珍しい高麗芝のグリーンに初日は「3メートルの逆目でショートした」と苦しむも、この日は「だんだんと慣れてきた」。1番ではいきなり10メートルのロングパットを沈め、“おはようバーディー”を決めた。

 コース上には強風が吹き荒れ、風速7・5メートルを計測。それでも「風が強い中でもアプローチでしのいだり、パーオンできた」と2番以降はパーを積み重ね、9番は5メートルをパーセーブしピンチ脱出。勢いそのままに10、13番でスコアを伸ばした。

 今季は2位が2回と優勝にはあと一歩だったが、初シードを獲得。ポイントランキング35位で選ばれし40人の最終戦に進み、「その舞台に立てているのはうれしいので、今週はチャレンジしようと。あと2日間耐えて少しでも伸ばせたら」と気合を入れた。

 滝川二高時代の同級生・古江とスコアが並び、3日目は2020年9月のゴルフ5レディース以来、3年ぶりの同組。古江も「久しぶりなので2人で一緒に伸ばし合いながら」と胸を躍らせるミレニアム世代のコンビ再結成が、年間女王争い以外にも大会を盛り上げる。

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