「男子ゴルフ・ダンロップ・フェニックス・第１日」（１６日、フェニックスＣＣ＝パー７１）

　松山英樹（３１）＝ＬＥＸＵＳ＝が１イーグル、６バーディーの６３をマーク。ホールアウト時点で８アンダーの単独首位に立った。

　時折、自身が放つショットに不満を感じるように、何度も首をかしげた。「悪くはなかったけど、自信を持って出られるような状況ではなかった」と調子はいまひとつと感じていた。それでも、ひとり別次元のゴルフを展開した。

　イン発進の１１番パー３。ピン左からのミドルパットを沈めて初バーディーを奪取。「そこから落ち着いてできた」と流れを作ると、１５番ではチップインバーディーも生まれた。圧巻だったのはインコースの最終１８番パー５。残り２２６ヤードから４番アイアンで打った第２打は、ピン手前にキャリーして、カップ右１・５メートルでピタリ。周囲のギャラリーもどよめくショットで楽々とイーグルを奪ったが、「ミスショットです。たまたま転がってくれた」とさらりと言ってのけた。

　納得のプレーができていない中でも、やはりものが違う。２０１４年大会以来、９年ぶりの大会２勝目へ「（明日は）天気がどうなるか分からないけど、良いプレーができたら」と力を込めた。