「女子ゴルフ・ミヤギテレビ杯ダンロップ女子・第２日」（２３日、利府ＧＣ＝パー７２）

　首位で出た岩井明愛が５バーディー、２ボギーの６９でスコアを三つ伸ばし、通算１０アンダーでトップを守った。最終日に前週の住友生命レディース東海クラシックに続く２週連続の完全Ｖを目指す。

　１番パー４をバーディーで発進したが、３、５番でボギー。それでも７、８番の連続バーディーで取り返し、後半もスコアを二つ伸ばした。「アンダーパーで伸ばすことができて、ボギーはあったがいいプレーだったと思う」と振り返った。

　「きょうはラッキーもあった」と言うように、運にも恵まれた。第１打を右に曲げた９番パー４は、ボールがギャラリーに当たってとどまり「ラフも長くなく、セカンドショットもプレッシャーを感じることなく打てた」

　最終１８番パー５は“直ドラ”でグリーンを狙った第２打を右に曲げたが、ボールはスコアボード後方のカート道へ。救済を受けて３オン２パットのパーで切り抜けた。

　「最近は１日一個は良いことをしたくて。ラブハウスでゴミを拾ったり、トイレの床に落ちてるティッシュとかを拾ったり」。この日朝もトイレの床に落ちているゴミを拾ったといい「初心に戻るというか、浮かれてちゃダメだなと思って」と積んでいる“徳”が、大ピンチに陥る寸前でミスを最小限にとどめてくれた。

　この試合も３日間、首位を譲らなければ２週連続完全優勝になる。過去に達成したのはイ・ボミ、申ジエ（ともに韓国）と鈴木愛の３人だけの大記録だ。

　前週にツアー２勝目を挙げるまでに５カ月間の苦しみがあっただけに「明日一日、楽しんでやれば結果はついてくると思う」と相変わらず優勝は意識しない。ただし「歴史を作りたい」と偉業への挑戦ははっきりと口にした。

　２位は２打差の通算１０アンダーで、ツアー初優勝を目指す安田祐香。３打差の３位に西郷真央、申ジエ、蛭田みな美がつけた。