平田憲聖 同学年対決制して初優勝 「負けたくない」中島啓太と意地のPO3ホール 全英出場権もゲット

 「男子ゴルフ・ミズノ・オープン・最終日」(28日、JFE瀬戸内海GC=パー72)

 平田憲聖(けんせい、22)=ELECOM=が1973年のツアー制施行以降、史上400人目となる初優勝を果たした。5位から出ると、6バーディー、ボギーなしの通算17アンダーとし、同学年の中島啓太とのプレーオフに突入。3ホール目にバーディーを奪って決着をつけた。1打差の3位となった安森一貴、金谷拓実までの4人が、7月20日開幕の全英オープンの出場権を獲得した。

 最終日も貫いた“鉄仮面”は、上り1メートルのウイニングパットを決めると、笑顔に満ちあふれた。もつれにもつれたプレーオフは3ホール目で決着。「あのパットはうれしいし、自信にもなりました」。初の栄冠をつかんだ平田は、控えめなガッツポーズで喜んだ。

 立ちはだかったのは同学年の強敵・中島だった。ともにプレーオフ1ホール目はバーディー、2ホール目はパーと譲らない。「簡単に勝てないと思っていた。もちろん負けたくない」。意地と意地の勝負だった。

 正規のラウンドを含め、この日4度目の18番パー5。ティーショットを左の池方向に放ち1打罰となったライバルに対し、平田は右ラフに入れるも最悪を回避。2打目はバンカーにつかまったが、絶妙なアプローチを放ち勝利をたぐり寄せた。

 「同世代で優勝してるのを見て、悔しい気持ちを抱いた」。男女ともに実力者がそろう2000年度生まれの“ミレニアム世代”。昨季は大学生プロとしてツアーも経験したが、出場できなかった日本オープンは蟬川の快挙をテレビ越しで見つめるしかなかった。

 歯がゆさを断ち切った初優勝。全英オープンの出場権も手にした。蟬川、中島とともに世代3人目の星となった22歳が、夢の舞台も快進撃を続けていく。

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