青木瀬令奈 大逆転V 大会レコード通算17アンダー「最後まで良いゴルフができた」

 「女子ゴルフ・Tポイント×ENEOS・最終日」(19日、鹿児島高牧CC=パー72)

 4打差の2位から出た青木瀬令奈(30)=リシャール・ミル=が8バーディー、ボギーなしの64で回り、大会レコードの通算17アンダーで逆転優勝を飾った。昨年7月の資生堂レディース以来の4勝目。54ホール以上でのノーボギー優勝は史上14人目。首位から出た上田桃子は後半崩れ、5バーディー、3ボギー、2ダブルボギーの74で、小祝さくららと並んで通算11アンダーの3位。アマチュアの馬場咲希(東京・代々木高2年)は9アンダーの16位だった。

 逆転への一筋の糸を見事にたぐり寄せた。4ホール終了時点でトップと最大8打差から大まくり。最終18番で1・5メートルのウイニングパットを沈めた青木は右手を上げ、キャディーの大西翔太コーチと抱き合った。

 優勝会見では無期限休養中の親友・成田美寿々の顔も浮かび、涙があふれた。「最大の敵は自分自身なので。そこは徹底してコーチとやろうと話していた。自分自身と向き合う。自分自身のゴルフを組みたてて、最後まで良いゴルフができたかな」。

 同組で首位スタートの上田が圧巻の出だしを見せた。それでも青木はあくまで自身のプレーに全集中。好調のパターがこの日もさえ、5番で3メートル、6番では約10メートルの長いパットを沈め、じわじわと猛追。後半はスコアボードを確認せず、ゾーンに入り込む。すると13番で上り2メートルのバーディーパットを決め、このホールでダブルボギーの上田を抜いてトップに浮上。そのまま最後まで守り切った。

 大好きな宝塚歌劇団の観劇は2年前のオフから封印。「苦しい選択をした方がゴルフのためになるということを気づけた」とストイックに自分を磨いてきた。昨季最終戦リコー杯の2日後には、トレーニングを開始。誰よりもゴルフと向き合う姿に、大西コーチは「サムライみたいになった」と評する。

 「一番行きたかった」と我慢している宝塚だが、7月23日に“推し”の芹香斗亜が宙組トップスターとしてお披露目されるという。ただ、その日は大東建託・いい部屋ネットレディース最終日。観劇できない代わりに「優勝で花を飾れるように」と最高の祝福をもくろんでいる。

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