上野菜々子2打差2位 “ミレニアム世代”4人目Vへ「意識せず、目の前の一打に集中」

 4番、ティーショットを放つ上野菜々子
 2位の7アンダーでホールアウトし、最終日へ意気込んだ上野菜々子(撮影・中田匡峻)
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 「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース・第3日」(4日、琉球GC=パー72)

 11位から出た上野菜々子(22)=コーナン=が4番からの4連続を含む6バーディー、1ボギーの67でスコアを五つ伸ばし、通算7アンダーで首位と2打差の2位に浮上した。68で5アンダーの4位につけた阿部未悠とともに2000年度生まれのミレニアム世代4人目の初優勝を目指す。65で通算9アンダーに伸ばした申ジエ(韓国)が単独首位。渡辺彩花は6アンダーの3位。4位に阿部と上田桃子ら4人。吉田優利は5打差の5位。

 大きなバウンスバックだった。最終18番パー5。上野は残り37ヤードの第3打をピン手前1メートルにつけてバーディー締め。17番のボギーをすぐに取り返した。67の好スコアに「全体的にショットもパットもよかった」と納得の表情で振り返った。

 特にさえたのはパッティングだ。前半の4番パー5で5メートルを決めて最初のバーディー。続く5番パー4は手前10メートルを沈めてみせた。7番までの4連続バーディーで、一気に優勝争いに加わった。

 ツアー本格参戦1年目の開幕戦だった昨年の今大会は沖縄の高麗芝特有の複雑な目に苦しんだ。「エースパターで考え込んでしまい、どつぼにはまって3パット連発」。初日に4度、2日目に1度の3パットで予選落ちし「来年はいつも使っていないパターでと決めていた」という。

 今回は中学、高校時代に使い自宅に保管してあったピン・アンサー2限定モデルを「これいいかも」と沖縄に持ち込んだ。数本の候補から「打ってみた感じもよかった」と今大会限定での使用を決断すると、3日間で計86パットと効果抜群だ。

 東海大大阪仰星高3年だった2018年11月の大王製紙エリエール・レディースは、首位タイで最終日に臨み7位に終わった。今回はそれ以来で、プロになって初の最終日最終組。「去年ツアーを1年経験して優勝したい、シードを取りたいと思った」。ミレニアム世代4人目の初優勝へ「何も意識せず、目の前の一打に集中して頑張りたい」と無心で臨む。

 ◆ミレニアム世代の主な選手 2000年度生まれでは古江彩佳が国内8勝(海外1勝)。6勝の西村優菜、2勝の吉田優利が続く。同世代4人目の初優勝を狙うのは上野菜々子や阿部未悠のほかに安田祐香、後藤未有、小倉彩愛、浜崎未来ら。男子にはアマチュアでツアー優勝した蟬川泰果と中島啓太らがいる。

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