稲見萌寧 1ラウンドで最多タイのパー4で2イーグル達成 「ちょっと怖い」

 「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース・第2日」(3日、琉球GC=パー72)

 31位から出た稲見萌寧(23)=Rakuten=が2イーグル、5バーディー、3ボギーの66をマーク。通算5アンダーで首位と4打差の3位に浮上した。パー4で2イーグルは1ラウンド最多タイで史上4人目。68で回った上田桃子(36)=ZOZO=と、新人の荒川怜郁(れいか)が3位に並んだ。69で通算9アンダーに伸ばした渡辺彩香が2日連続で単独首位を守り、67の森田遥が2位につけた。

 会心の1日だった。稲見が1ラウンドで最多タイの2イーグルを達成した。史上4人目となるパー4での2発。プライベートでも経験したことのない快挙に、ホールアウト後の取材で「帰り道は気を付ける」と笑顔を浮かべた。

 1度目は喜んだ。インから出て17番パー4。残り82ヤードから58度のウエッジを握った2打目だった。放物線を描いたボールがピン左手前へ。そのまま右に転がりカップに吸い込まれると、稲見は両手を上げてバンザイ。同組の山下、勝とハイタッチを交わした。

 2度目は衝撃のあまり「ちょっと怖くて、手を上げられなかった」という。5番パー4、残り92ヤードからだった。着地点は狙いより1ヤードほど左だったが、右に流れる傾斜に乗った。「喜ぶというより、『ん?』という感じ」と振り返った。

 開幕前には「このショットでどれくらいパーオンできるのか」と話していた。2季連続でトップだったパーオン率は昨季75・1389を記録し、山下に0・0154差の2位。ショットメーカーの稲見にとって、この数字は生命線だ。腰の負担軽減も考えて、オフに大改造に取り組んだスイングが奏功。「比較的うまくできている」と手応えをにじませた。

 正確なショットで作り上げた快進撃。31位から3位へと急浮上した。「少しずつでも伸ばしていければなと思う」と、この勢いを最終日まで保ち、開幕優勝へとつなげてみせる。

 稲見が1ラウンド最多2イーグルを達成(過去多数)。どちらもパー4だったのは、2006年広済堂レディースの佐々木慶子、15年KKT杯バンテリン・レディースの馬場ゆかり、同アース・モンダミン・カップの佐藤靖子以来。

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