松山英樹 通算2オーバー14位 史上4人目連覇ならず「しっかり休んで、またゴルフ」

 前年優勝者としてシェフラー(左)にグリーンジャケットを着せる(UPI=共同)
 通算2オーバーでホールアウトした松山英樹(共同) 
2枚

 「米男子ゴルフ・マスターズ・最終日」(10日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)

 14位から出た松山英樹(30)=LEXUS=は5バーディー、5ボギーの72で通算2オーバー、14位に終わり、史上4人目の連覇はならなかった。25歳のスコッティ・シェフラー(米国)がスコアを一つ伸ばして通算10アンダーとし、2日目からの首位を守って初優勝した。今季、通算とも米ツアー4勝目。64で回ったロリー・マキロイ(英国)が3打差の2位。昨年2月の自動車事故から復帰したタイガー・ウッズ(米国)は13オーバーで47位だった。

 最後の一打、18番のパーパットを沈めた松山は、総立ちのパトロンの温かい拍手を浴びて、どこか重圧から解放されたような笑顔を見せた。歯車は最終日もかみ合わずボギー、バーディーの繰り返し。「なかなか思うようにはいかなかったですね」と振り返った。

 3月初旬に首周辺を痛め、思うような調整ができなかった。「1カ月くらいまともにゴルフができなかったので、体力的というよりは精神的にしんどかった」と苦しんだ。

 周囲からの期待、2連覇への思い。大会中もラウンド後の練習でパットやショットの改善を試みた。「いい状態ではないんで、何かきっかけがあればと4日間やりましたが、見つからずに終わりました」。60台のスコアは2日目だけだった。

 前回王者としての責任は果たした。チャンピオンズディナーでの英語スピーチは名手たちの心を打った。「もう少し優勝争いに絡みたかった」と言うが、2日目には2位にも浮上。この日は初優勝したシェフラーにグリーンジャケットを着せ、祝福の言葉をかけた。「今週は痛くてもやるつもりだったので」。強い決意で戦い抜いた1週間だった。

 今後は日本に一時帰国する予定だが、その先は「PGAチャンピオンシップ(5月下旬の全米プロ選手権)までどうするか、何も決めていない」という。できていないトレーニングをこなすと同時に「しっかり休んで、またゴルフがしたいと思ったらやればいい」

 前王者となり、グリーンジャケットはクラブ内でしか着られないが「また外に持ち出しできるように頑張りたい」と2度目のマスターズ制覇への意欲はある。もっと強い松山になって、オーガスタへ帰ってくる。

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