稲見萌寧「五輪代表争いがあったから賞金女王にもなれた」完璧主義者の珍しい満点評価

 「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・最終日」(28日、宮崎CC=パー72)

 賞金ランキング1位の稲見萌寧(22)=都築電気=が15位から出て73で回り、通算イーブンパーの9位で初の賞金女王に輝いた。古江彩佳(21)=富士通=は72と伸ばせず、6アンダーの3位で賞金ランキング2位からの逆転はならなかった。ポイント制によるシーズン最優秀選手賞は古江が初獲得した。

  ◇  ◇

 稲見は自分自身を称して「ゴルフに関しては完璧主義者」と言う。腰痛発症の前はスイングに違和感があれば、納得するまで球を打ち続けた。どんなに好スコアをマークしても、自己評価は「70~80点」と答えることが常だった。「私の中での100点は常に70~80点でいること」と言い続けてきた。

 この日の会見では「五輪でメダルが取れて、メジャー優勝もできて、複数回優勝もできて、賞金女王も取れた。自分の中では100点」と珍しく普通の満点評価をした。今年の漢字一字は色紙に『完』と記した。「完結もあるし、自分が最後までやり切ったという感じが強い。『よくできました』という感じでこの漢字にした」と説明した。

 五輪代表や賞金女王争いの最中、意識していなかった情報を報道で知ることで重圧を感じることがあったという。「五輪代表争いがあったから今回も賞金女王にもなれた」と前向きに捉える。

 会見の最後には「プレッシャーをかけてくれてありがとうございました」と報道陣にあいさつ。2022年はさらに“強い稲見”が見られるに違いない。(デイリースポーツ・ゴルフ担当・斉藤章平)

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