稲見萌寧 通算10アンダーで単独首位浮上「パターが入ってくれた」

 「女子ゴルフ・伊藤園レディース・第2日」(13日、グレートアイランドC=パー72)

 3位から出た賞金ランクトップの稲見萌寧(22)=都筑電気=が2度の3連続を含む8バーディー、ボギーなしの64で回り、通算10アンダーで単独首位に浮上した。最終日は今季9勝目、通算10勝目を狙う。上田桃子が通算9アンダーで2位につけ、稲見と激しい賞金女王争いをしている古江彩佳は1アンダー13位。渋野日向子は75と崩れ通算6オーバー67位で予選落ちした。

 地力の違いを見せつけた。腰痛を抱える稲見が8バーディー、ボギーなしのベストスコア64をマーク。瞬く間にリーダーズボードのてっぺんに駆け上がった。「今日はパターが入ってくれたので、そこが一番スコアにつながった」。ニコリともせずに振り返った。

 3週前の富士通レディースで発症した腰痛に今週も悩まされている。この日も痛み止めを服用してのプレーで「ラウンド中は特に気にはならなかったけど、スタート前は痛みがあった」という状態だったが、そのハンディを感じさせない見事な内容だった。

 1番でいきなり5メートルを沈めてバーディー発進すると、5、6、7番はショットを2メートル以内につけて3連続バーディー。後半も勢いは止まらず、4バーディーを量産。最終18番は右手前5メートルのバーディーパットを決めた。

 それでも慢心はない。腰痛の影響でスイング時の腰の回転が不十分な状態で「ショットの調子はめちゃくちゃ悪い。結果はピンの近くにいったけど、自分の中ではミスショットがあった。それをパターでカバーできたのがよかった」と冷静に自己分析した。

 本来の調子ではなくても最終日を2位に1打差の単独首位で迎える。賞金女王争いで約396万円差まで肉薄してきた古江とは9打差がつき、今大会を含め今季残り3試合という大詰めで差を広げておくビッグチャンス。「そこ(賞金女王)に特別に目標を置いているわけじゃない。目の前の1日1日をうまくこなすことに集中したい」と自然体を強調した。

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