稲見萌寧2打差2位浮上 賞金女王争う古江と“直接対決”へ 腰痛良化で連日好スコア

 「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・第3日」(6日、瀬田GC北コース=パー72)

 今季8勝で賞金ランキング1位の稲見萌寧(22)=都築電気=が5位から出て、5バーディー、ノーボギーの67で回り、通算11アンダーで上田桃子とともに首位と2打差の2位に浮上した。2位から出た古江彩佳が13アンダーで単独トップに躍り出た。10アンダーの4位に西郷真央、単独首位で出た小祝さくらは9アンダーの5位に後退した。渋野日向子は3アンダーで38位から19位に順位を上げた。

 悲壮感を漂わせていた前日から一転、笑顔が戻った。腰痛を抱えながらプレーする稲見が、連日の67で2位まで上げてきた。ボギーなしで5バーディーを奪ったラウンドを「今日はパターが結構いい距離が入ってくれたので、その辺が一番良かった」と穏やかな表情で振り返った。

 前半アウトは3番パー3で8メートルを沈めて初バーディー。後半インは10番で2メートルを決め、13番は70センチにピタリ。15番は7メートルがカップに吸い込まれ、2オンに成功した16番パー5は8メートルから2パットで伸ばした。

 腰の状態は少し良化した。「痛みがゼロではないけど、昨日の朝の方がひどかった。今日は何とか大丈夫でした」と説明。前日は断念したスタート前の練習をこなし、この日も痛み止めを服用して18ホールを完走した。

 フェアウエーキープ率は100%。ドライバーの距離は少し落ちているが、持ち味のショット力は健在だ。「ケガしていても何とかできるんだという安心感が出てきた」と手応えをつかみつつある。

 9月の日本女子プロ選手権以来の優勝が狙える位置だ。2打差を追う古江は賞金女王争いの目下のライバルでもある。「もちろん優勝したい思いはあるけど、優勝を目指してというより、目の前の一打を頑張って、少しでもよくしようという思いで結果的に優勝できたら」。最終日最終組での直接対決を過剰に意識することはない。集中力の積み重ねで節目のツアー通算10勝目を手繰り寄せる。

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