畑岡奈紗V 米ツアー通算5勝目「今まで優勝した中で一番緊張」

 「米女子ゴルフ・アーカンソー選手権・最終日」(26日、ピナクルCC=パー71)

 畑岡奈紗(22)=アビームコンサルティング=が5バーディー、1ボギーの67で回り、通算16アンダーとし、今季2勝目、米ツアー通算5勝目を飾った。この大会を制したのは米ツアー初勝利だった2018年に続き2度目。日本人女子の米ツアー勝利数では17勝の岡本綾子、9勝の宮里藍に次ぐ歴代単独3位となった。笹生優花(20)=ICTSI=は65と伸ばし、通算14アンダーで4位に入った。

 畑岡の過去4度の優勝は途中から大差をつけての圧勝が多かったが、今回は後続に迫られ、大ピンチの中での粘り勝ち。「今まで優勝した中で一番緊張した」といい、プレーを終えた直後も派手なポーズはなかった。しかし、最後は笑って大きく息を吐き出した。

 1打差で最終18番に突入。パー5を2オンさせたが、そこからのパッティングではボールを置き直す際に手が震えていた。15メートルの最初のパットが4メートルオーバー。次のパットも1メートルそれた。同組で優勝争っていたミンジ・リー(オーストラリア)が先にパーで上がったので、4パットのボギーならプレーオフになる。だが、最後のパットは完ぺきだった。強気に打って真ん中から沈めた。

 初日と2日目にはホールインワンを達成した。そして18年の優勝と違うのは、お酒が飲めるようになったこと。22歳の女王は「ワインが好き。大人になっちゃいました」と打ち明け、「今年の2勝は、どちらも3日間大会。次は4日間大会で勝ちたい」と宣言。まだまだ終わりはない。

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