渋野日向子 五輪へ崖っぷち93位発進「全てにおいて残念」重圧で緊張「手が震えた」

 「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権・第1日」(24日、アトランタ・アスレチックC=パー72)

 優勝に準ずる成績なら東京五輪代表入りの可能性を残す渋野日向子(22)=サントリー=は、1バーディー、5ボギーの4オーバー76で首位と9打差の93位と厳しいスタートとなった。3週前の全米女子オープンで優勝して以来の試合となる笹生優花は1オーバー73で、4人の日本勢で最上位の39位。畑岡奈紗は3オーバー75で75位、上原彩子も渋野と同じ76で93位と出遅れた。リゼット・サラス(米国)が5アンダー67で単独首位に立った。

 一発逆転での東京五輪代表入りへ、渋野が崖っぷちに立たされた。ショットがチャンスにつかず、寄せも決まらない。「もう、どうにもならなかった。ショットがすごく曲がって、フェアウエーキープもすごく悪かった(57・1%)。全てにおいて残念だった」と元気なく語った。

 「緊張してしまった。何ホールか手が震えた」と序盤からショットに苦しんだ。前半11番パー4で第2打を左に曲げてボギーが先行。12番パー5で2・5メートルを沈めて取り返したのが唯一のバーディーだった。14、16番は第1打をバンカーに打ち込みボギー。後半アウトも1番パー4で第2打をグリーン左のラフに打ち込むなど精彩を欠いた。

 緊張の要因について「3カ月の(海外遠征の)最後だし、メジャー。やっぱり予選を通りたいという気持ちが強い」と重圧を自らにかけた格好だ。五輪代表の日本勢2番手枠を稲見、古江と競っており、今大会前までは4番手。五輪切符を見据えても極めて厳しいスタートとなった。

 第2日は予選突破が懸かる。「もう少し攻めるところは攻めて、割り切るところは割り切って守りにも入れるようにしたい。明日は朝早いスタートで眠気が勝っていると思うので、ぼーっとしている感じで行けるから逆にいいんじゃないかな」と気持ちを入れ直した。

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