黄金世代・大里桃子が3年ぶりV 三度目の正直!2週連続2位から脱却へ「攻めた」

 プレーオフの末に優勝を果たし、笑顔を見せる大里桃子(撮影・栗木一考)
 最終日、10番でティーショットを放つ
 優勝スピーチで涙ぐむ大里桃子
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 「女子ゴルフ・ほけんの窓口レディース・最終日」(16日、福岡CC=パー72)

 涙の復活優勝だ。黄金世代の大里桃子(22)=伊藤園=が、通算9アンダーで並んだささきしょうことのプレーオフを3ホール目で制し、3年ぶりツアー通算2勝目を飾った。2打差の3位には高橋彩華、吉田優利が入った。今大会は悪天候による順延で36ホールに短縮されたため、加算される優勝賞金は75%の1620万円。賞金は45位タイまでの選手に配分される。

 苦労を重ねた分だけ喜びも大きかった。18番でのプレーオフは3ホール目で決着。2週連続2位から脱却し、ようやく勝利を手にした大里は「三度目の正直ができました。めっちゃ、うれしいです」と声を弾ませた。

 前々週は上田とのプレーオフで敗退。最終日最終組だった前週は、15番パー5で攻めの姿勢を忘れて優勝戦線から脱落。「2打目を刻んでボギーを打った。そこがすごく心残りだった。今週の最終ホールは狙える距離だったので攻めたいと思っていた」。惜敗続きの中で得た教訓だった。

 この日の18番パー5は第1打を左ラフに入れたプレーオフ2ホール目以外、果敢に2オンを狙った。最後は残り235ヤードから5番ウッドでピン左4メートルにつけた。イーグルこそ逃したが、堂々のバーディー決着。「ゴルフの神様が導いてくれた」と笑顔で感謝した。

 18年8月、プロテスト合格から23日後に衝撃のツアー初優勝。しかし、その後はパッティングのイップスに悩まされた。「小学生でも入るような、30センチも真っすぐ打てなかった」と振り返る。回復と再発を繰り返す中、先月からパターの長さを33インチから36インチに変更し、複数の握り方を使い分けることで克服。この日は正規の18番で5メートル、プレーオフ2ホール目も1・5メートルを決め切り勝利につなげた。

 優勝インタビューでは「ここまで本当に長かった」と涙も見せた。「1勝目は勢いのまま勝った。今回は苦労した分、実力もついて勝ち取った優勝」と実感する。「ここで終わりではない。3勝目、4勝目できるように成長したい」。イップスを乗り越え、精神的にも強くなった大里が、この先は勝ち星を量産していく。

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