宮本勝昌12アンダー単独首位 自画自賛の「120点」パットさえまくり8バーディー

 「男子ゴルフ・プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品・第2日」(7日、西那須野CC=パー72)

 8位から出たベテラン宮本勝昌(48)=ハートンホテル=が10番からの4連続を含む8バーディー、ボギーなしの64をマーク、通算12アンダーで単独首位に浮上した。目の病気によるブランクからの完全復活を目指す高山忠洋が通算11アンダーで2位。石川遼は66を出し、金谷拓実らと並び通算7アンダー11位へ上がった。

 ツアー通算12勝のベテランがリーダーズボードの頂上へ駆け上がった。宮本はパッテイングがさえ渡り、ボギーなしの8バーディーを量産。ベストスコア64をたたき出し「100点どころじゃなく120点くらいのプレーができた」と細い目をさらに細くした。

 段があるグリーンが難度を上げる西那須野CCを神懸かったパットで攻略した。3番で3メートルを決めると、6、10で5メートル、12番は段の下から10メートルを放り込んだ。13番ではみたび5メートルを決め「ラッキーも2つ、3つあり、すべてがうまくいきました」と笑顔で振り返った。

 現在48歳。シニア入りも近いが、まだまだレギュラーでも戦える実力がある。連覇を狙った前週の中日クラウンズは2位。この日の64はさらに自信を深める好材料で「課題をしっかり克服すればバーディーをたくさん取れることが(改めて)分かった」と手ごたえを口にした。

 2008、9、11年のジャパンゴルフツアー選手会長で現在も理事を務める。男子ゴルフ低迷を人一倍気に掛けており、選手会が主催する今大会の盛り上げには協力を惜しまない。「なんとか(男子で新聞)紙面をにぎわせたい」。今週は自分自身で19年中日クラウンズ以来の13勝目を挙げ、男子ゴルフ界に上昇気流が巻き起こす。

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