「男子ゴルフ・ミズノオープン・第１日」（２８日、ＪＦＥ瀬戸内海ＧＣ＝パー７２）

　５月に入って２位が２度とベテラン健在ぶりを見せている宮本勝昌（４８）＝ハートンホテル＝が１イーグル、７バーディーと圧巻の内容で６３とまたも大爆発。９アンダーで２位に２打差をつけ、首位に立った。今大会の上位２人には７月の全英オープン出場権が与えられる（有資格者を除く）。

　全米プロで５０歳のフィル・ミケルソン（米国）がメジャー史上最年長優勝を果たし、世界を驚かせた翌週。日本では４８歳の宮本が発奮した。１日９アンダーは自身３年半ぶり。「すごいスコアが出ましたねぇ。“フィル・ミヤルソン”になれるかなぁ」と笑いが止まらない。

　１０メートルを最長にパターがズバズバ決まって７バーディー。そして迎えた最終１８番パー５がクライマックスだ。残り８８ヤードからの第３打がピン上２メートルに落ち、バックスピンで戻りカップインするイーグルで締めた。これは狙い通りのショットだったという。

　ミケルソンの偉業は、もちろんテレビで見た。「かっこいい。しかも、最後に多くのギャラリーに囲まれて、プロゴルファー冥利（みょうり）に尽きますよね」

　男子ツアーのお祭り男は、女子ツアーを常に意識している。「先週の（２０２１年５勝目を挙げた）稲見萌寧選手みたいになれるように」。宮本はベテランならではの味のあるプレーで、男子大会を盛り上げる。