上田桃子「一番勝ちたい」国内メジャー未勝利“七不思議”脱却へ

 「女子ゴルフ・日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」(10日開幕、JFE瀬戸内海GC=パー72)

 女子ゴルフの国内メジャー初戦、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯は10日、岡山県JFE瀬戸内海GCで開幕する。8月のAIG全英女子オープンで6位に入った上田桃子(34)=フリー=は会場で最終調整。メジャー大会初優勝へ「自分自身、一番勝ちたい気持ちがある」と気合を入れた。

 上田は自己最高の6位と活躍したAIG全英女子から先月25日に帰国後、2週間の自宅隔離期間があったが、激闘の疲れもあって「最初の1週間はほぼ寝てました」という。

 さらに「(疲れから)ヘルペスもできたりして、強制的に(家から)出られないぐらいでちょうど良かった」と、むしろ待機時間をプラスに捉えた。

 今大会のコースについては、6月のアース・モンダミンカップ終了後に小祝さくら、松森彩夏と2日間、練習ラウンドを行ったという。帰国後の隔離期間が明けた8日深夜に岡山に到着し、この日1ラウンドするという強行スケジュールだが、コースの特性はしっかりとつかんでいる。

 フェアウエーやグリーン上の「小さいコブが効いている。傾斜が気になる」とポイントを挙げた上田。まさに結果を残したばかりの、全英のリンクスコースに似ていることもあり「マネジメント、風対策などはアドバンテージになるかな」と自信を見せた。

 15年のプロ生活で日米通算15勝。そんな実力者の“七不思議”が、国内メジャーにここまで無縁できていることだ。「早くその質問がなくなるようにしたい」と笑わせ、「自分自身、一番勝ちたい」と気合。2週間のブランクもあるため「1、2日目を耐えて、3日目にいい位置にいられたら」と初戴冠を見据える。

 モチベーションは昔も今も「強い選手とやること」。今季は笹生優花が連勝、前週は同じコーチに師事する小祝が勝った。「すごい刺激」と、若い力の台頭もメジャー制覇の糧とする。

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