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畑岡奈紗が大会史上最少の270ストロークでV 19年日本女子プロ選手権を振り返る

 昨年の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯は畑岡奈紗(21)=フリー=が世界ランク上位(現在4位)の実力をみせつけた大会だった。9月15日に兵庫県・チェリーヒルズGCで行われた最終日は2位に2打差の単独首位からスタート。1イーグル、5バーディー、2ボギーの67で回り、通算18アンダーで2位に8打差をつけて圧勝した。日米通算7勝目、メジャー優勝は2017年日本女子オープン以来3回目となった。

 まさに千両役者と呼ぶにふさわしいプレーだった。圧巻は15番パー4。ピンまで残り70ヤードの第2打を58度のウエッジで打つと、ボールはダイレクトでカップに飛び込んだ。優勝へ駄目押しのイーグル奪取。気温30度と真夏の暑さの中、1万3000人を超えたギャラリーの大歓声に万歳でこたえた。

 「カップの右縁にボールが当たった跡があった。今日は体がうまく動かなくて厳しいところがあったけど、あのイーグルで少し落ち着きました」。優勝記者会見では興奮気味に振り返った。

 鋭いスタートダッシュで勝利への流れを作った。1番で手前から1・5メートルを入れてバーディー発進。2番パー3も第1打をピン1メートルにつけてスコアを伸ばした。2位に大差がついた最終18番パー5もしっかりバーディーフィニッシュ。2位以下に付け入るスキを与えなかった。

 この大会には当時世界8位の朴仁妃、同13位の渋野日向子の両海外メジャーチャンピオンも参戦していたが、主役の座は渡さなかった。ただ一人4日間60台を続け、目標に掲げていた通算20アンダーにこそ届かなかったが、大会史上最少を2打更新する270ストロークでの優勝。「20アンダーを目標にしたのは(コースセッティングを担当した)岡本(綾子)さんが20を想定したと聞いたからです。2打足りなかったけど、この大会は日本一を決めるもの。これだけいい選手が出ている中で勝てたのはうれしい」と誇らしげに胸を張った。

 この優勝でいくつかの記録を達成した。優勝賞金3600万円を獲得し、国内ツアー17試合目で国内生涯獲得賞金1億円を突破。宮里藍さんの日本人最速記録27試合を更新すると同時に20歳245日で国内メジャー3勝目を達成し、諸見里しのぶの最年少記録23歳59日も塗り替えた。

 優勝会見では早くも次なる目標を口にした。「この優勝が自信になった。もう1個のメジャーもという気持ちはあります」。言葉通りに3週後の日本女子オープンでも優勝をさらった。身長こそ158センチと高くはないが、スイングスピードの速さ、強じんなフィジカル、何事にも動じないメンタルとどれを取っても世界基準。渋野に続く日本人海外メジャー制覇、宮里藍さん以来の世界ランク1位も遠くない未来に実現しそうだ。

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