松田鈴英 シブコに負けたくない 25歳までに賞金女王争い!そこから海外へ

 ゴルフの2020年女子ツアーはダイキン・オーキッド・レディース(3月5~8日、沖縄・琉球GC)で開幕する。昨年は渋野日向子が全英女子オープンを制し“シブコフィーバー”に沸いたが、今年も「次のシンデレラ」を目指す選手たちがめじろ押し。その中から大ブレークが期待される注目選手に新シーズンへ向けた抱負、克服すべき課題などを聞く。第1回は初優勝に限りなく近い長身和風美人プロ、松田鈴英(22)=ニトリ=が初優勝への決意や米ツアー挑戦への情熱を語った。

 -松田プロにとって、昨年はどんな1年だったか。

 「初優勝だけを目指して頑張ったんですけど、一昨年よりも成長が見られなくて、目標を果たせませんでした。1学年下の黄金世代が次々と初優勝をしている中、焦りや不安も出てきて、ゴルフの調子自体も悪くなってしまい、そのまま終わってしまった感じです」

 -黄金世代より1学年上だが、生まれ年は同じ98年。黄金世代の活躍をどう感じているのか。

 「去年はシブコ(渋野日向子)がすごい盛り上げてくれたので、私たちもやる気が出たし励みにもなりました。そういう面ではお互いにやりがいがあるし、負けたくない気持ちも出てくるので、モチベーションも高まります。今年も切磋琢磨(せっさたくま)して盛り上げていきたいですね」

 -新年になって早くも1カ月が過ぎようとしている。今年は東京五輪が開催されますが、松田プロの目標は。

 「まずはツアーで初優勝をすることですね。オリンピックに出るのは夢ですけど、今年は一番関係ない人間なので、いつか出られればいいなと思います」

 -飛距離も出るし、パーオン率も高い。初優勝に一番近い選手だと思うが、何が不足していると思うか。

 「(黒宮幹仁)コーチにはショットが武器と言われますが、緊張した場面で曲げてしまうのが課題です。フェアウエーキープ率を上げたいと思いますし、グリーン周りのアプローチも精度を高めたいですね」

 -このオフは技術系以外にも新しいことに取り組んでいるということですが。

 「食事面、栄養面の改善ですね。昨年12月からトレーナーさんが提携している医療機関で定期的に血液検査を受けて、最高のパフォーマンスをする上で何が不足しているのかを調べてもらっています。私の場合は鉄分が全然足りていない上に糖質を取り過ぎていると言われました。アスリートの体ではなかったというわけですね。そこで今はスイーツをやめ、鉄分を多く含む肉類、ほうれん草などを積極的に食べるようにしています」

 -その目的は。

 「去年は試合の後半で耐え切れないことが多かったんです。スタミナ切れみたいな感じですね。それが血液検査の結果、食事面からきていることが分かったので、今年はそういうことがないように改善していこうということです」

 -若い女性としてはスイーツを断つというのは、かなり苦しいのでは?

 「お菓子もすごく食べるので、やめてくれと言われてすごくつらかったです。でも、ゴルフがうまくなるかならないかどっちがいいかと言われたらやめるしかないと思いました。干し芋やナッツ系は大丈夫だそうです」

 -ところで、ゴルフを始めたきっかけは宮里藍さんだったそうですね。

 「はい。7歳くらいの時に滋賀県で行われたミズノクラシックだったと思います。会場のジュニアレッスン会に藍さんがいて、藍さんみたいになりたいと思ったんです」

 -女子ゴルフ界きってのロングスリーパーと聞いていますが。

 「長時間寝るのは大得意です。最長ですか?夕方の6時から翌日の午前10時まで寝ていたこともあります。何もやらなくていいなら毎日でもOKです。寝ている時は幸せすぎます。ツアーの試合中でも夜ご飯は4時半からですし、遅くとも8時には絶対に寝ます」

 -眠り姫なんですね。最後に将来の目標などを聞かせてください。

 「25歳までには賞金女王争いをしたいですね。そのくらいのレベルまでいって、そこから海外へ行きたいです。何年か後には海外で優勝して、いつかは海外メジャーで優勝したいと思っています」

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