金谷拓実、首位に浮上 遼、松山ら以来4人目のアマVに王手

 「男子ゴルフ・三井住友VISA太平洋マスターズ・第3日」(16日、太平洋クラブ御殿場C=パー70)

 アマチュア世界ランキング1位の金谷拓実(21)=東北福祉大=が8バーディー、1ボギーの63をマークし、通算8アンダーで16位から首位に浮上。1972年のツアー制施行後では倉本昌弘、石川遼、松山英樹に続く史上4人目のアマチュア制覇に王手をかけた。Y・E・ヤン(韓国)とショーン・ノリス(南アフリカ)が1打差2位、池田勇太がさらに1打差4位につける。

 アマの世界ランク1位はだてではない。目標とする大学の先輩、松山の後を追う東北福祉大3年の金谷が8バーディーの快進撃で63を出し、ツアーで初めて首位に立った。

 ショットが安定し、5バーディーは2メートル以内。量産したチャンスを「たくさん入ってくれた」というパットで生かし切った。18番パー5では、第2打地点の傾斜を避けるためにドライバーから3番ウッドに替えた。狙い通り3オン1パットに収め、右拳を握った。

 松山が連覇したアジア・パシフィック・アマチュア選手権を昨年制し、今年のマスターズに日本人アマ2人目の出場を果たした。今回逃げ切れば、11年にこの大会を制した松山以来のアマ優勝。4人目の快挙となる。

 ツアーでの最終日最終組は17年の日本オープン選手権以来2度目。この時は大学の先輩、池田に競り負け「その悔しさがあるから頑張ってこられた」と振り返る。また勝機を手繰り寄せ「自分らしいプレーを貫き、ベストを尽くす」と、トップアマの自負をのぞかせた。

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