渋野日向子6位浮上も不完全燃焼 台風19号影響で短縮、国内女子初“無観客試合”

 「女子ゴルフ・スタンレーレディース・最終日」(13日、東名CC=パー72)

 台風19号の影響で大会2日目の中止に続き、最終日も9ホール競技に短縮され、国内女子ツアー初の“無観客試合”となった。首位と6打差の25位でスタートした渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は4バーディー、ノーボギーでベストスコアの32をマークし、通算5アンダーで6位に浮上。賞金が75%に減額されながらも、ランク首位の申ジエ(韓国)との差を約600万円まで詰めた。黄アルム(韓国)が通算8アンダーで、ツアー通算5勝目を挙げた。

 帰り支度をしながら渋野がつぶやいた。「あと9ホールやりたかったな。回れてたら、もっとスコアを伸ばせた気がする。あ、でも9ホールだと思ったから最初から攻めの気持ちでいけて、こういう結果が出せたのかも」

 10番で10ヤードのアプローチを放り込むチップインバーディー。16番パー3でも10ヤード弱の第2打をカップに沈めた。4バーディー、ボギーなし。19人抜きで6位に食い込んだ。

 プロテストや下部ツアーなどで無観客の経験は何度もあるが、この日は「ナイスオンの声もないから、どのへんに乗ったのかもわからなくて…。ギャラリーさんがいてくれたほうが燃えるし、楽しい」と大応援のありがたさを再認識した。

 一方で「この(台風の影響を受けた)中でもなんとか試合をしてくださった。本当に感謝したい」と主催者や関係者に気を配った。多くの人に応援され、支えられている。その実感を力に、残りひと月半の出場5試合は「1試合も落とせない。全てで優勝争いしていかないと」。夢の賞金女王戴冠へ、全力でスパートをかける。

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