原英莉花、涙の初V 黄金世代から7人目!PO制し歓喜ガッツ!

 「女子ゴルフ・リゾートトラストレディース・最終日」(2日、グランディ浜名湖GC=パー72)

 3位から出た“黄金世代”の原英莉花(20)=日本通運=が、通算14アンダーで並んだペ・ソンウ(韓国)とのプレーオフを制し、ツアー初優勝を果たした。2ホール目でバーディーを奪って勝負を決め、歓喜の涙を流した。首位から出た19歳のアマチュア、古江彩佳は70で回り、河本結と並んで通算12アンダー3位。小祝さくら、穴井詩が10アンダーで5位に食い込んだ。

 長い右手を勢いよく突き上げた。15番パー3を使用したプレーオフの2ホール目。原英は2メートルのバーディーパットを沈め喜びを爆発させた。ギャラリーの列の間をクラブハウスに戻る間、祝福の言葉が雨のように降り注ぐ。感極まり、切れ長の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。

 「ほっとしたし、すごくうれしいです。勝った後でおめでとうと声を掛けていただいて、鳥肌とともに涙が出てきた」

 白と紺。過去すべての優勝を引き寄せた“勝負服”でゲンを担いだ。すると1番からの3連続バーディーで流れを引き寄せ、14番から圧巻の4連続バーディー。17番は奥から9メートルを沈め、優勝に大きく近づいた。「キャディーさんに2パットでいいと言われたけど、私はここで決めたかった。すごく集中できました」と振り返った。

 18番パー4を使ったプレーオフ1ホール目は、ペ・ソンウに5メートルのパーパットを決められ、2ホール目にもつれ込んだ。「入れてくる可能性はあると思っていたので、想定内ではありました」。動揺せずに気持ちを切り替えられたことが勝利につながった。

 昨季は下部のステップアップツアーで2勝を挙げ、新人戦加賀電子カップも優勝。今季は賞金女王を目標に定めたが、師匠のジャンボ尾崎将司に一喝されて目が覚めた。「大きな目標じゃなく、目先の目標を決めろと言われた。それからまずは1勝を目標にしました。それが今日につながった」と偉大な師匠に感謝した。

 優勝会見の席にはサプライズで師匠からの「大事なのは2つ目の勝利」という愛情あふれるメッセージが届いた。「2勝目?それはそうかもしれない。こう言ってもらえてうれしいです。ジャンボさんにはスキップしながらそおっと『1勝しました』と報告します」。黄金世代の優勝は7人目でも、スケールの大きさはNo.1。“女性版ジャンボ2世”へ、原英が今スタートラインに立った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス