大槻ツアー初V 脳腫瘍で亡くなった兄の分も…大槻家悲願に父は感無量

 「男子ゴルフ・関西オープン・最終日」(26日、KOMACC=パー72)

 3打差の4位から出た大槻智春(29)=真清創設=が7バーディー、ノーボギーの65をマーク。通算19アンダーで並んだ星野陸也とのプレーオフを制し、ツアー初優勝を飾った。2010年にプロ転向し、ツアー本格参戦は2年目。苦節9年の大器がついに開花の時を迎えた。

 大槻の両親が息子の晴れ姿を笑顔で見守った。父・隆さんは「応援に来たかいがありました」。昨夜12時に茨城の家を車で出発し、コースには朝7時に到着したという。

 大槻のツアー優勝は家族の悲願だった。長男・智之さんが11歳で脳腫瘍で亡くなり、その1年後に生まれたのが大槻。智之さんと同じ7歳からゴルフを始めさせ、二人三脚でゴルフ漬けの日々を過ごしてきた。「智春にも長男の話はずっとしてきた。今日の優勝は、何ものにも代えがたい」と隆さん。感無量の面持ちで目を細めた。

 大槻は「(兄と)会ったことはないけど、(小さいころから)自分も頑張らないと、と思っていた」と振り返る。毎年、参るという智之さんの墓前に、最高の報告を届けにいく。

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