石川遼 大失速で73も「まだ諦めてない」奇跡起こして底力を見せつける

 「男子ゴルフ・SMBCシンガポールオープン・第3日」(19日、セントーサGC=パー71)

 荒天で前日順延された第2ラウンド(R)の残りと第3Rを行い、石川遼(27)=CASIO=は通算5アンダーで16位。第2Rを7アンダー2位で終えたが、第3Rで73と崩れて後退した。藤本佳則(29)=国際スポーツ振興協会=が通算13アンダーで首位。世界17勝のポール・ケーシー(英国)は10アンダー4位につけた。

 石川の目は死んではいなかった。「ゴルフは何が起こるか分からない。まだ諦めてないですよ」。首位とは8打差。これまで多くの奇跡を起こしてきた元賞金王の言葉には「ひょっとして」という可能性を抱かせた。

 第2Rの残りは10番から9ホールをプレー。15番パー4では第1打が右ラフへ。目の前には大きな木が枝を伸ばしていたが、楽々越してグリーンをとらえ、ピンチを脱出。3つ伸ばして通算7アンダーで第3Rに入った。

 リズムが変わったのは、6番パー4。第2打をグリーン右バンカーに入れた。行ってみると、前の選手が打った跡に入り、やや目玉状態だった。ピンに寄せようと低く打ち出したが、グリーンに届かず。4打目で2メートルに乗ったが、2パットでダブルボギーにした。

 そこから精彩を欠き、さらにダボを2つ。ギャラリーの多さはタイの鉄人マークセンと双璧で、観客からは「遼くん、頑張って!」の声が飛んだが、うつむき加減に歩く姿は痛々しかった。

 それでもプレー後は「6番は入れてはいけないバンカーに入れた自分が悪い。スコアは落としたが、ドライバー、アイアンともよくなっている」と前向き。10年中日クラウンズでは最終日に12アンダーの58を出し、6打差を逆転して優勝した。底力を見せつけたい。

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