勝みなみに復調の兆し 69で4位発進 不振脱却きっかけは芹沢信雄の「ビビるな」
「女子ゴルフ・三菱電機レディース・第1日」(26日、武蔵丘GC=パー72)
初めての不振に悩む黄金世代の旗手、勝みなみ(20)=明治安田生命=に復調の兆しが出てきた。6バーディー、3ボギーの69を出し、首位に2打差の4位と好発進した。67をマークした三ケ島かなが単独トップに立ち、1打差の2位に辻梨恵、ペ・ヒギョン(韓国)が続いた。勝と並ぶ4位はアマチュアの17歳・鬼塚貴理(熊本国府高3年)、小祝さくら、原英莉花ら計12人。
持ち前の明るさをわずかながら取り戻した。勝が、8月のNEC軽井沢72最終日の69以来、実に20ラウンドぶりに60台をマーク。「ショートホールで3つボギーがあったけど、それ以外は完璧なゴルフ。本当にショットはよくなってきています」と声を弾ませた。
突然の不振は、7月末の大東建託いい部屋ネットレディースでクラブを総入れ替えしたことに始まった。この大会で今季3度目の予選落ちを喫すると、8月のニトリ・レディースから前週まで9試合で8回の予選落ち(棄権1)。クラブは9月下旬の日本女子オープンまでに元に戻したが、専属コーチを持たないこともあり、原因がはっきりしないまま迷路に入り込んだ。
復調のきっかけは、前々週の富士通レディース2日目の練習場で男子プロの芹沢信雄からもらったアドバイス。「私はワンピースで打つスイングだから曲がらないはずなのに曲がるのは、テークバックでビビっているからと教えてもらった。それがよかったと思う」と“名伯楽”の好意に感謝した。
同期の新垣、小祝らが活躍する中、焦りの気持ちと向き合いながらも地道に努力した結果の69。「こういう時期はいつかくる。絶対通らないといけない道。いろいろ経験して、苦しい思いをして成長すると思っている。まずは明日予選を通りたい」。復“勝”の光が見えてきた。