時松隆光 逆転で今季初V 一時は負け覚悟も「逆にリラックスできた」

 「男子ゴルフ・デイリー後援・関西オープン・最終日」(20日、小野東洋GC=パー72)

 首位と1打差の2位から出た時松隆光(24)=筑紫ケ丘GC=が3バーディー、2ボギーの71でまとめ、通算10アンダーで逆転し、今季初優勝を飾った。昨年10月のブリヂストン・オープン以来のツアー3勝目。首位でスタートし、ツアー史上4人目のアマチュア優勝を目指した久保田皓也(ひろや、20)=東北福祉大3年=は75と崩れ、通算7アンダーの4位。石川遼(26)=CASIO=は通算1オーバーの32位だった。

 淡々としたプレーが持ち味の時松は、大きな試練を背負って1番ティーに立った。スタート前の練習グリーンで、谷口徹から「アマチュアに負けたら丸刈りやからな」と、プレッシャーを与えられていたのだ。

 「焦ってスタートしましたよ」と苦笑い交じりに振り返った。首位から出た久保田が序盤の4ホールで3バーディーだったのに対して、時松はすべてパー。一時は負けも覚悟し、同じく谷口からプレッシャーをかけられていた同組の今平に目を向け「今平先輩(が丸刈りにするかどうか)を見てから決めよう」とまで思い詰めて?いた。

 しかし「久保田君が一気にいっちゃったから、逆にリラックスできた」と思えるほど、風が変わった。そして、谷口のプレッシャーから解放されると、後は「パー、パー、パーのいつも通り」のゴルフを取り戻した。

 11番パー5こそ2打目がディポットに入る不運でパーオンできずボギーとしたが、久保田と並んで迎えた15番のバーディーで単独トップに。最終18番も、1打差の今平と仲良くボギーで3勝目だ。

 髪を死守し「(8月2日からの米ツアー)ブリヂストンインビテーショナルで“どべ(最下位)”にならんことと、(賞金上位者に出場権が与えられる)日立3ツアーズに出ること」と、今季の目標を晴れやかに口にした。

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