新垣、一時首位陥落も重圧乗り越え初V「夢がかないました」

 「女子ゴルフ・サイバーエージェントレディース・最終日」(29日、グランフィールズCC=パー72)

 単独首位で出た黄金ルーキー・新垣比菜(19)=ダイキン工業=が1バーディー、3ボギーの74とスコアを落としながらも通算9アンダーで逃げ切り、悲願のツアー初優勝を果たした。一時は首位を明け渡したが、最後は昨季賞金女王・鈴木愛(23)=セールスフォース=を振り切った。鈴木は7アンダーで永井花奈と並び3位。柏原明日架が8アンダー2位に入った。

 慎重に80センチのウィニングパットを沈めると、新垣はキャップのつばに右手を掛け、ギャラリーにペコリと頭を下げた。「いろんなプロの人が優勝するのを見てきて、自分が優勝したらどうなるのかなと思っていたけど、意外とすごく冷静でした」と初々しく笑った。

 重圧を乗り越えて栄冠をつかんだ。2位に3打差のスタートも「今日はヒヤヒヤして心臓が痛かった。恐怖心で思うようなゴルフができなかった」と3番でいきなり3パットのボギー。10、11番は池ポチャで連続ボギーとし、ついに首位から陥落したが、ここからの粘りが光った。

 14番で5メートルのパーパットを沈めて崖っぷちで踏みとどまり、15番で3メートルを入れてバーディー。再び首位に並んだ。17番で鈴木が3パットボギーを打った時点で首位を奪い返し、そのまま逃げ切った。

 「15番のバーディーで『もしかしたらいけるんじゃないか』と頑張った。夢がかないました」

 優勝決定の直後には、昨年プロテスト同期合格で“黄金世代”と呼ばれる勝みなみ、河本結、吉本ひかる、吉川桃から涙を流しながらの祝福を受けた。「自分もうるうるきました。同年代にはたくさんうまい子がいるので、その中で自分が優勝できたのはうれしいです」と感慨に浸った。

 沖縄の大先輩・宮里藍さんに憧れ、8歳でゴルフを始めてから約11年。ついにレギュラーツアー優勝を果たした。「いずれは藍さんのように世界やオリンピックに出たい」。宮里さん引退の翌年に飛び出した同郷の新星は“藍イズム”も継承する。

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