【舩越園子の目】ウッズが取り戻したユーモラス発言

 「米男子ゴルフ慈善大会・ヒーロー・ワールドチャレンジ」(3日、アルバニー・バハマ=パー72)

 ヒーロー・ワールド・チャレンジで今年2月以来の試合復帰を果たしたタイガー・ウッズ。9月下旬のプレジデンツカップに米国選抜の副キャプテンとして参加したときはポッチャリしていたが、バハマのウッズは顔も体も引き締まっていた。

 戦いに向けて調整された肉体からは少しずつぜい肉が削ぎ落とされ、それと同時に彼の世界ランキングの数字も4桁から一気に3桁へ「激減する」ことに注目が集まっていた。

 今大会を迎えたときのウッズのランクは1199位。だが、初日に好発進し、2日目に一時は単独首位に立った彼を見て、米メディアは「優勝なら134位、2位なら241位」とすぐさま試算した。

 最終順位は9位。世界ランクを示す数字は500ほど“大幅減”する一方で、取り戻しつつあるもの、増えつつあるものは、彼のユーモラスな発言だ。

 3日目「75」と苦しんだウッズは同組だった松山英樹を引き合いに出し、「ヒデキだって50バーディー、50ボギー(と苦しんだ)。僕はそれ(50バーディー)が取れなかっただけ」。

 ウイットに富む発言はウッズらしさの象徴だ。自信を取り戻すにつれ、雄弁になり、そして雄姿へ?そんな日の到来が待ち遠しい。(在米ゴルフジャーナリスト)

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