清元登子さん死去 確かな手腕で不動、大山、古閑を賞金女王に導いた

 ゴルフの女子ツアーでアマチュアとして史上初めて優勝し、95~96年に日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の会長も務めた清元登子(きよもと・たかこ)さんが16日に横浜市内の老人介護施設で誤嚥(ごえん)性肺炎のため死去した。27日、LPGAが発表した。78歳だった。指導力にも定評があり、門下生の不動裕理、大山志保、古閑美保の3人は賞金女王に輝いた。葬儀・告別式は未定。

 清元さんは20代半ばでゴルフを始めた。日本女子アマチュア選手権を3度制覇し、1973年のトヨトミ・レディースで樋口久子らを破り、ツアー大会を制した初めてのアマチュアとなった。74年に35歳でプロツアーの一員となり、78年の日本女子オープン選手権などツアー通算8勝を挙げた。

 特筆すべきは、指導者としての手腕だ。教え子の不動、大山、古閑をツアーの賞金女王に導いた。特に、同じ熊本県出身の不動は2000年から6年連続で輝いた。若い頃に自宅に住み込んで指導を受け、試合のない日には朝から晩まで打ち込んだという。不動は「怖いところはなくて、尊敬する先生という感じだった。当たり前の基礎練習を毎日続けることが大事だと教えられた」と述懐する。

 技術の他、プロとしての作法も一からたたき込んだ。教え子たちが礼儀正しいのはその影響だ。LPGAの会長、副会長など要職を歴任し、2013年からは顧問を務めた。ティーチング資格制度の基盤立ち上げ、ジュニア指導者の育成などに尽力。現在の女子ゴルフ界の興隆は清元さんの多大な功績があってこそといえる。

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