藍、ラスト米国で季最高の5位 目を潤ませ「思い残すことはない」

 「米女子ゴルフ・ポートランド・クラシック・最終日」(3日、コロンビアエッジウオーターCC=パー72)

 今季限りで引退する宮里藍(32)=サントリー=は13位から出て6バーディー、1ボギーの67をマークし、通算13アンダーで今季最高の5位に入った。米国では自身最後の大会だった。14日開幕のエビアン選手権(フランス)が現役最終戦となる。ステーシー・ルイス(米国)が通算20アンダーで3季ぶりの12勝目。畑岡奈紗は10アンダーで自己最高の15位。横峯さくらは9アンダーの21位、上原彩子は2アンダーの55位だった。

 生涯忘れることはない。18番グリーンに向かうと、米ツアーの戦績、生涯獲得賞金など自身のキャリアが次々にアナウンスされた。ギャラリーは温かなスタンディングオベーション。ラウンドを終えると、待っていた盟友の横峯と抱き合った。「たくさんの拍手をもらって終えられ、本当に幸せ」。感極まった宮里藍は、その目を潤ませた。

 米国でのラストラウンド。ずっと課題にしてきたパットに自信が戻ってきた。4番の1メートル半、6番の2メートルのバーディーパットは、縁を1回りしてカップへ。「転がりがいいと入ってくれる」と納得できる感触が手に残る。4番から4連続バーディーを奪うと、9番は2メートルを決めてパーを拾い、流れを切らなかった。

 米国に主戦場を移したのが、2006年。憧れの地で、苦労も歓喜も経験してきた。「楽しいことばかりじゃなかったけれど、思い残すことは1ミリもない」。全力で駆け抜けてきた日々に後悔など一切ない。

 14日からフランスで現役最終戦のエビアン選手権に臨む。09年に悲願の米ツアー勝利を挙げ、11年にも勝った「特別な思いのあるところ」だ。目指すは有終の美。「自分のゴルフができているから、このままの流れでいきたい」。澄み切った表情に自信がみなぎった。

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