藍4位浮上「すごく楽しんでいる」 通算8アンダーで首位と2打差

 「米女子ゴルフ・ポートランド・クラシック・第2日」(1日、コロンビアエッジウオーターCC=パー72)

 今季限りで引退する初日18位の宮里藍(32)=サントリー=は67で回り、通算8アンダーで首位と2打差の4位に浮上した。2位スタートの畑岡奈紗は通算7アンダーの7位に後退。上原彩子は38位、横峯さくらは63位で決勝ラウンドに進んだ。宮里美香は予選落ち。ステーシー・ルイス(米国)ら3人が通算10アンダーで首位に並んだ。

 引き締まった表情の宮里藍がショットを次々とピンに絡めた。パット数は前日より一つ減って26。高い集中力と精度でスコアを伸ばす姿は全盛期をほうふつさせた。現地テレビのインタビューでは「引退を考え直しては」との質問も。「引退を決めて本当に良かったと思っている。今は自分のプレーをすごく楽しんでいる」とほほ笑みで応じた。

 序盤の12番(パー5)で第3打を20センチにつけたバーディーで「流れが良くなった」。13、15番では1メートルに寄せ、後半の2番はグリーン手前から6メートルの距離をパターで沈めた。フェアウエーをほぼ外さない安定感に、小技もかみ合った。

 コースは違うが、2010年に優勝した思い出の大会だ。距離が比較的短く、ホールが高い松の木で分けられている。ティーショットの精度が高い今の宮里藍なら、パット次第で面白い戦いができそうだ。

 米国での最後の試合で、2打差を追って5季ぶりの米ツアー通算10勝目を狙う。「まだ折り返し地点。でもいい位置にいることは間違いない。ここからが自分の勝負どころ。このチャンスをしっかりと生かしたい」。久しぶりの高ぶりを抑えるように努めつつ、期待を受け止めた。

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