J・トーマス メジャー初V「ヒデキとの戦いはタフだった」
「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・最終日」(13日、クウェイルホローC=パー71)
日本男子初のメジャー制覇を狙った松山英樹(25)=LEXUS=は5位に終わった。68で回った24歳のジャスティン・トーマス(米国)が通算8アンダーで4位からの逆転でメジャー初制覇を決めた。
18番グリーンは名前を略した「JT」コールで沸き上がった。勝利の女神はJ・トーマスにほほ笑んだ。「ヒデキ(松山)との戦いはタフだった。今彼は最も強い選手の一人。でも僕もいい選手だと自信を持って戦った」と振り返った。
運を味方につけたのは10番(パー5)。左に曲げたティーショットは木に当たると右に飛び出しフェアウエーへ。さらにパットでも、いったんはカップの縁に止まった球が数秒後にぽとりと落ちてバーディーを奪った。
祖父のポール、父のマイクはともにプロゴルファー。グリーンサイドに父が両手を広げて待っていた。「3代続いたプロだから、家族にとってこんなにうれしい勝利はない」。大きなトロフィーを抱えて喜びをかみしめた。