松山英樹 神った!「最悪」から「最高」に V圏内2打差の8位に浮上

 ホールアウトし、同組のジョン・ラーム(左)と握手を交わす(共同)
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 「米男子ゴルフ・全米オープン選手権・第2日」(16日、エリンヒルズGC=パー72)

 松山英樹(25)=LEXUS=が怒とうの猛チャージで、予選落ち危機から優勝圏内へ急上昇した。82位で出て7バーディー、ボギーなしのメジャー自己最少の65をマーク。通算5アンダーで首位と2打差の8位につけた。小平智(27)と宮里優作(36)はともに通算2アンダーで24位で予選通過。池田勇太(31)と谷原秀人(38)、今平周吾(24)は予選落ちした。首位にはポール・ケーシー(英国)ら4人が通算7アンダーで並んでいる。

 ガッツポーズどころか、笑顔すら見せない。淡々と、ただひたすらボールをカップに沈ませ続けた。メジャー19戦目で自己ベストの65をマークし、「かなりうれしいラウンドになりました」。やっと松山が表情を緩めたのは、ラウンド後の公式会見の時だった。

 2オーバーと出遅れた初日とはまるで別人だった。1、2番でいきなり連続バーディーを奪うと、4番でも3メートルのパットをねじ込み、6番から怒とうの3連続バーディー。13番では8メートルのフックラインを読み切った。

 この日のファッションは黄色のポロシャツに黒の帽子とパンツ。“虎カラー”で身を固めた松山が“タイガーチャージ”で一気にリーダーボードを駆け上がった。

 前日のラウンド後に宮里優作の父で、自身の大学時代にパッティングの臨時コーチを務めた優氏から助言をもらい、グリップに変化を加えた。この日の好スコアの要因について開口一番、「パッティングがすごくよくなった。やっぱりそこでしょう」と言った松山。第2ラウンドのパット数は全体4位の25で、「自分がどうなっているのかを言ってくれる人はすごく大事」と優氏に感謝した。

 首位から2打差で進む決勝ラウンド。公式会見では外国人記者から「日本人初のメジャー制覇はどんな意味を持ちますか?」と気の早い質問が飛び、困惑しながら「まず優勝してからそういうことは考えたいと思う」と答える場面もあった。

 「最悪でしたね」と吐き捨てた初日から一転、2日目は「最高ですね」と自画自賛。悪天候予報の決勝ラウンドへ「しっかりと対応できるように」と表情を引き締めた。予選を通過した68人の中で世界ランクは松山が最上位の4位。日本人初のメジャー制覇へ、大きなチャンスを迎えた。

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