イ・ミニョン日本ツアー初V 病を乗り越え参戦1年目で

 「女子ゴルフ・ヤマハレディース葛城・最終日」(2日、葛城GC=パー72)

 日本ツアー参戦1年目の25歳、イ・ミニョン(韓国)が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算9アンダーで初優勝を飾った。1打差の2位は渡辺彩香(23)=大東建託。さらに2打差の3位に申ジエ(韓国)が入った。

 18番(パー5)の3打目をフェアウエーから確実にグリーンに運ぶと、勝利を確信したように笑った。韓国ツアーで4勝のイ・ミニョンが、日本ツアー5戦目で早くも初優勝。「まだ実感が湧かないが、すごくうれしい」とはしゃいだ。

 一昨年の覇者、渡辺と終盤まで激しく競り合った。並ばれた直後の13番(パー4)では残り125ヤードの2打目をピンそば数十センチにつけて突き放した。15番で再び並ばれたものの、続くホールで失速した相手を尻目にきっちりとパーを並べた。

 若くして腎臓がんを患い、23歳だった2年前に部分切除手術を受けた。病を乗り越え「ゴルフをできていることに感謝するようになった。私がプレーする姿が希望になればうれしい」と、がん患者に思いを寄せる。

 今季は日本に活躍の場を移し「こちらの生活が楽しい」と日本語の習得にも積極的だ。記者会見では覚え立ての単語を織り交ぜた。2年連続賞金女王のイ・ボミを筆頭に日本ツアーを席巻する韓国勢の勢いが、また加速しそうだ。

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