比嘉、雨ニモ負ケズ上昇4位 4年前のV再現目指し連日粘り

 「女子ゴルフ・ヤマハレディース葛城・第2日」(31日、葛城GC=パー72)

 比嘉真美子(23)=ジブラルタ生命保険=が71で回り通算2アンダーで4位につけた。25位から出たアン・ソンジュ(韓国)が1イーグル、7バーディー、1ボギーで64と伸ばし、通算7アンダーで首位。前日トップの渡辺彩香は72で3打差の2位。6オーバーまでの61人が予選を通過した。

 スタートからほどなく降りだした冷たい雨に負けず、連日の71で比嘉が4位に上がった。「忍耐強さが重要と言い聞かせてやった。70~80点」と笑顔。大きなタオルを肩から羽織って背中を丸めながら、表情は充実感に満ちていた。

 1番で4メートル、4番で5メートルと長めのパットが決まってスコアを伸ばした。風雨が強まった中盤以降は苦しんだものの、18番(パー5)で残り90ヤードの3打目を2メートルにつけ、気分よくバーディーで締めくくった。

 本格参戦1年目の2013年、ツアー初優勝を遂げた大会だ。19歳にしてすぐ2勝目も挙げ、賞金ランキング8位に躍進。しかし以降は勝利に見放され「得意のドライバーから不調になった」という。2年前は出場32試合で8度しか予選を通れなかった。

 昨季終盤に復調の兆しが見え、シード選手の座を取り戻した。「この難しいコースでは、いかに他のことを遮って自然と向き合えるかが大事」とトップとの差は意識の脇にやり、目の前のプレーに全神経を注ぐ。

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