小平「もうちょっといいプレーを見せたかった」 恋人・古閑美保の応援に応えられず

1番 ティーショットを放つ小平智=東京よみうりCC(撮影・堀内翔)
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 「男子ゴルフ・ゴルフ日本シリーズJTカップ・最終日」(4日、東京よみうりCC=パー70)

 首位でスタートした小平智(Admiral)は、優勝した朴相賢(韓国)に1打及ばす2位。尾崎将司の記録(27歳248日)を抜くツアー史上最年少での日本タイトル3冠はならず。コースサイドで応援した恋人・古閑美保らの期待に応えられず、「もうちょっといいプレーを見せたかった」と唇を噛んだ。

 11アンダーで出たこの日、小平は通算13アンダーの単独首位で迎えた最終18番パー3で、優勝した朴相賢(韓国)に先にチップインバーディーを決められて並ばれた後、自身は下りのパーパットが入らずに3パットのボギーを喫して通算12アンダーの2位に後退した。

 小平は表彰式が終わると、クラブハウスで待ち受けていた古閑と目を合わせながら申し訳なさそうな表情を見せ、古閑は無言のまま、慰めの笑顔を向けていた。

 小平は「残念ですが、これも試練かなと思う。ジャンボさんの記録は甘くなかったですね」と語り、「朴選手にチップインを決められたので仕方がない。彼がいいプレーをした」と勝者をたたえた。

 大会コースのある西東京地区の出身で、この日も地元の知人や親族からの熱烈な声援を受けながらラウンド。前半は3打スコアを伸ばし、6番パー5で4メートルのイーグルパットを決めた瞬間は、固唾(かたず)を飲んで見守っていた古閑も目を潤ませて、周囲の応援者と手を取り合って喜んでいた。それだけに小平は「とても大きな力になったので、もうちょっといいプレーを見せたかった」と無念さをにじませた。

 最後の最後で主役の座を逃した小平だが、「毎年毎年成長していることを感じ、自信にもなった。今後もいろいろなことに取り組みながら、世界で活躍できるように全体的なレベルアップを目指していきたい」と前を向き、V逸の悔しさを振り払っていた。

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