池田勇太V王手 27日にも初の賞金王!連続ボギーも取り戻し単独トップ死守

 「男子ゴルフ・カシオワールドOP・第3日」(26日、Kochi黒潮CC=72)

 悲願の賞金王に王手-。賞金ランキング1位の池田勇太(30)=日清食品=が7バーディー、2ボギーの67で回り、通算13アンダーで単独トップを死守した。優勝すれば、男子ツアー史上4人目の年間獲得賞金2億円突破を果たすとともに、6打差の7位につける同ランキング2位の谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=が11位タイ以下なら初の賞金王が決まる。ツアー未勝利の正岡竜二(33)が1打差の2位。

 池田は右拳を握り、力強く振った。1度、2度、3度-。3番パー4、2段グリーンの下から20メートルのロングパット。入念にラインを読み、ギャラリーには動かぬよう直接、呼び掛けた。力ずくでねじ込んだバーディーが、賞金王ロードの号砲だった。

 6番でミスを重ねて連続ボギーを喫しながら、7番は3メートル、8番は5メートルを沈め、すぐさま取り戻した。3日目の勝負どころだったが、池田は「特に何も考えていない。(正岡)竜二さんといい争いができたのが良かった」と振り返った。

 緊張と重圧が交錯する賞金王レースはいよいよ大詰め。なのに、池田が腐心したのは、自らのプレーではない。同組で回る東北福祉大の2年先輩でありながら、毎週のようにご飯をごちそうしている正岡のプレーを引き出すことだった。

 「竜二さんを(良い調子に)乗らせてあげたいと思ってやっていた。会話するのか、集中させるのか。難しいけど、コントロールできればいいなと。ぼくは打つ時にバッと集中すればいい」

 正岡は賞金ランク88位でシード圏外の崖っぷち。緊張を緩めるように、池田は努めて話し掛けた。その心意気に応えようと正岡も2位でピタリと追走。上がり3連続バーディーで18番を終えると、池田も負けじとバーディー締め。持ち味を引き出すはずが、引き出され、そのまま優勝争いを演じていた。

 「賞金王は結果で付いてくるもの。明日は万全の態勢で竜二さんと優勝争いをしたい」。盟友への思いやりと勝負心の融合劇。池田が二人三脚で2つの頂点を奪いに行く。

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