賞金王争い激化!谷原4位 勇太を逆転だ

 「男子ゴルフ・ダンロップフェニックス・第3日」(19日、フェニックスCC=パー71)

 賞金ランクの1位と2位につける谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=と池田勇太(30)=日清食品=が激しいつばぜり合いを演じた。5位から出た谷原は4バーディー、ボギーなしの67で回り通算9アンダーで4位に浮上。首位から出た池田は4バーディー、1ボギーの68で通算10アンダーの3位に後退した。首位は通算15アンダーのブルックス・ケプカ(米国)。

 谷原は焦らず、動じず、我慢していた。序盤から逸機を積み重ね、6番で1打目を放つと、雷雲接近で1時間10分間の中断。クラブハウスに戻ってたこ焼きと焼きそばを食べ、仲の良い後輩の藤本と談笑して待った。

 「中断はまったく気にしない」。6月の全米オープン初日に3度の中断を経験しており、緊張の糸を張ったり、緩めたりはお手の物。そして、プレー再開を知らせるホーンが反攻の合図だった。

 8番で5メートルを沈めて初バーディーを奪った。13番では2打目をピンそば10センチにつけるスーパーショットを披露した。15番は残り170ヤードの2打目を1メートルに寄せ、続く16番では5メートルのねじ込んで好スコアを引き寄せた。

 首位とは6打差。「明日は(スコアを)伸ばすだけなのでやりやすい。上を見続けていく」。もちろん池田にも負けられない。遠慮は無用。最終日の仁義なき戦いに、広島男児が打って出る。

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